神戸学院大学

社会連携

大学院生が高校で心理教育プログラムを実施しました

2019/12/23

授業の様子
授業の様子

大学院で心理学を学ぶ島袋史奈さん、田中香夏さん、江口美樹さん、蔭山翔太さん、宮内恭平さん、室山由貴さんの6人が、12月16日に県立伊川谷高等学校で、18日に県立舞子高等学校で、高校1年生を対象に、抑うつなどのメンタルヘルスやいじめの対処方法に関する心理教育プログラムを実施しました。この取り組みは、一昨年度から3年連続で兵庫県の若者の自殺予防支援補助事業に採択されており、心理学部の村山恭朗准教授の指導を受け、大学院生が立案・実施しています。

最初に、抑うつや不安の症状についてポスターで提示し、自分が他人からどう見られているかが気になる、依存と自立の間で揺れるなど、心身の変化により悩みや不安を抱えやすい思春期の特徴について、大学院学生自身が思春期の頃に抱えていた悩みを例に挙げながら、高校生にわかりやすく説明しました。

その後、対人ストレスへの対処法として、「友達にメールを送ったが返信がない」と悩む学生が、そのことを友達に相談して不安が解消されたことを寸劇で表現。悩みや不安がある時は誰かに相談することやSOSを出すことが大切だと伝えました。

また、高校生に思考の抑制実験を体験してもらい、人には嫌なことを考えないようにすると、逆にそのことを余計に考えてしまう傾向があることを説明し、ストレスやネガティブな気持ちへの対処法や気晴らしについて考えました。気晴らしのポイントとして、外に出たり場所を変えたりしてアウトドアで気晴らしを行うこと、考えるだけではなく実行してみること、そして、気晴らしの時間を決めて、また嫌なことに向き合うことが大切だと伝えました。