神戸学院大学

社会連携

社会福祉法人プロップ・ステーション 理事長 竹中ナミ氏がトップランナー特別講義で講演しました

2023/05/17

講義の様子
講義の様子
講義の様子
講義の様子

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。第6回目 5月15日は、「ユニバーサル社会の実現に向けて」をテーマに社会福祉法人プロップ・ステーション 理事長 竹中ナミ氏が登壇しました。

プロップ・ステーションは「ICTを駆使してユニバーサル社会の実現をめざす」をスローガンに、チャレンジド(障がいをもつ人のこと)が、障がいのない方と同じように活躍できる社会を目指して活動している社会福祉団体です。竹中氏は、娘さんが重い障がいをもって生まれたことをきっかけに、今の世の中はチャレンジドに冷たい社会であると気づいたと語りました。「自分がいなくなっても、娘が安心して暮らせる社会をつくる」ということを目標に、チャレンジドの活躍の場を作る活動を続けています。

ICT(パソコンなどの情報通信技術)に焦点を当てた理由は、身体が僅かしか動かないようなチャレンジドであっても、指先の動きや声など、さまざまな方法で機械を操作できるためだと話しました。重い障がいをもつ人でも、ICTを活用し、文字で人とコミュニケーションをとれるようになることで、社会で活躍していけると考え、チャレンジドがICTの使い方を学ぶスクールを開いています。

プロップ・ステーションは、もう1つのスローガンとして「チャレンジドを納税者にできる日本に!」を掲げており、チャレンジドが習得した技能を社会の中で活かせるよう、仕事を紹介する取り組みも行っています。現在はICT分野だけではなく、一流のパティシエからスイーツづくりを学ぶ「神戸スイーツコンソーシアム」や、プロのドローン操縦者からドローンの操作技術を学ぶ講習会など、さまざま々な学びの場を提供しています。

最後に竹中氏は「チャレンジドが社会で活躍するためには、たくさん壁がある。チャレンジドの方々と一緒に勉強したり活動したいと思ってもらえたら嬉しい」と話し、授業を締めくくりました。

講義を受けた学生からは、「竹中氏の行動力を見習いたいと思った」「障がいを持つ人が少しでも生活しやすい社会になってほしいと感じた」等の感想がありました。

次回は、5月22日にSRCグループ グループCEO兼Kiss FM KOBE 代表取締役社長 横山剛氏が講演予定です。