神戸学院大学

社会連携

「神戸マラソン2026緊急時対応訓練」をポートアイランド第1キャンパスで実施しました

2026/08/27

傷病者(ダミー人形)を発見し、連絡するボランティア役の社会防災学科の学生(左の3人)
傷病者(ダミー人形)を発見し、連絡するボランティア役の社会防災学科の学生(左の3人)
固定AED隊が到着し、女性の傷病者を着ていた服で隠す社会防災学科の学生(右の3人)
固定AED隊が到着し、女性の傷病者を着ていた服で隠す社会防災学科の学生(右の3人)
傷病者を搬出する固定AED隊役の学生(右)
傷病者を搬出する固定AED隊役の学生(右)

11月15日に開催される「神戸マラソン2026」をより安心・安全に開催するために緊急時対応訓練が8月26日、ポートアイランド第1キャンパスで実施され、神戸マラソン実行委員会事務局や兵庫県警察本部、神戸市消防局、兵庫陸上競技協会などの関係機関から約50人が出席しました。本学からは、いずれも現代社会学部社会防災学科の茶園里咲さん(4年次生)、田中裕隆さん(2年次生)、冨永匠悟さん(同)、織部朝陽さん(1年次生)、岡本篤大さん(同)が参加しました。

大会は、フルマラソンだけでも約2万人のランナーが国内外から参加する一大イベントです。訓練は浦野修平事務局長の「全員で安全・安心で魅力ある神戸マラソンを目指しましょう」とのあいさつで開会しました。ランナーの心肺停止と大地震発生の二つのケースを想定し、関係機関がそれぞれの対応事項や連携手順などをマニュアルで確認し、発生時の情報収集と伝達をシナリオ通りにやって見せました。

心肺停止事案では、コース上で倒れたランナーを救護し、現場で1次救命措置後に救急車で搬送するまでの対応を本番さながらに実施しました。現場と大会運営本部での動きを確認し、学生は傷病者(ダミー人形)を発見して連絡するボランティア役とAED(自動体外式除細動器)を現場に運んで傷病者にパッドを装着する固定AED隊役として参加しました。消防への救急搬送の要請や状況報告、現場周辺にいた区長への応援要請などを行いました。

この事案の対応中に、フィニッシュエリア付近で熱中症の疑いがあるランナーを巡回チームが発見するという想定も加え、車いすで救護所に搬送するまでのやりとりも実施しました。

大地震発生事案では、大会開催中に震度6弱の地震が発生し、競技続行が不可能になる状態を想定して津波警報も発令されてランナーを高台の小学校に避難誘導するまでのやりとりと動きを確認しました。区長の「落ち着いて、その場にかがんでください」の指示に全員が従いました。

関係機関からの講評もありました。心肺停止・熱中症事案では「今年も気温の上昇が予想され、12時ごろから救急要請が増えます。今回の訓練のように対応事案は同時多発的に起きる。ほかの場所でも発生している可能性を認識し、どのケースの対応なのかをしっかり伝えるようにしてください」との指摘がありました。

地震発生事案では、「(警察、消防、行政などは)コースだけではなく広範囲での対応が求められます。それだけに現場のリーダーの判断が大切です。ランナーにはとりあえず座ってもらって落ち着かせ、それからエリアごとに決められた避難場所に誘導してもらってください」などと呼び掛けました。

固定AED隊役として参加した茶園さんは、消防・警察などの仕事を目指す学生の団体「Seagull Rescue(シーガル・レスキュー)」と学生消防団(神戸市水上消防団港島分団大学部)のメンバー。茶園さんは、「緊急時対応訓練をされているのは知っていましたが、このように大規模で組織的に行われていることは参加して初めて分かりました。去年の大会でも学生ボランティアのAED隊でしたが実際の出動機会はなく、今回AEDを現場に運んで傷病者に使う訓練ができたのは良かったです」と話していました。