日本人初のウクライナ国立農業科学アカデミー外国人会員に経済学部の岡部教授を選出
2021/02/18


国際交流センター所長の岡部芳彦経済学部教授が、ウクライナ国立農業科学アカデミーの外国人会員に日本人で初めて選出されました。同アカデミーのウェブサイトで2月17日に公式発表があり、米国、モルドバ、ドイツ、ラトビア、チェコ、クロアチア、ポーランドのさまざまな分野の研究者らとともに、経済学の分野で選出されました。
ウクライナには、ウクライナ国立アカデミーをはじめ医学、芸術、法律など6大アカデミー(学士院)があります。その一つであるウクライナ国立農業科学アカデミーは、農業大国ウクライナを支える国立の独立研究機関で、11の国立研究センター、41の国立研究所など271の機関で構成されており、ウクライナ最大の予算規模を誇る国立アカデミーです。農業科学だけではなく、農業経済などを中心に社会科学分野の研究も行われています。同アカデミーは3年に1度、顕著な功績を持つ科学者を会員として選出しており、現在104人の正会員、108人の在外(連携)会員、63人の外国人会員がいます。
岡部教授は2011年以来、ウクライナ国立農業科学アカデミー傘下で本学の学術協定機関でもあるアグロエコロジー・環境マネジメント研究所とさまざまなシンポジウムや共同研究を行ってきました。2017年6月には経済学部開設50周年を記念し同研究所から所長らが来日し「第4回日本ウクライナ地域経済・文化フォーラム」をポートアイランドキャンパスで開催しました。それら日本とウクライナの学術交流の貢献に対して、2019年6月、同研究所で予備選挙が行われ、外国人会員への推薦が決まりました。中間投票を経て、昨年10月15日にウクライナ国立農業科学アカデミー年次総会で会員選挙が行われ、満場一致で外国人会員に選出されました。
岡部教授は「ウクライナの研究者にとって最高の栄誉であるアカデミーの会員に選ばれ身の引き締まる思いですが、本学を代表してのものと考えています。神戸学院大学や同僚のウクライナ交流への協力と支援に感謝するとともに、国立農業科学アカデミー初の日本人アカデミシャンとして、これからも日本とウクライナの学術交流に貢献したい」と語っています。
会員証書の授与式は、コロナ禍の収束後、岡部教授がウクライナの首都キーウを訪問した際にウクライナ国立農業アカデミー本部でヤロスラフ・ハザーロ総裁が出席して行われる予定です。
同アカデミーのホームページはこちら