神戸学院大学

親和女子高等学校の生徒らがウクライナ避難民支援で経済学部の岡部教授に助言を求め来学しました

2022/12/26

岡部教授を訪ねた生徒たち
岡部教授を訪ねた生徒たち
助言する岡部教授
助言する岡部教授

「探究的な学習の時間」でウクライナ支援の方法を考えている親和女子高等学校(神戸市灘区)の生徒たちが12月20日、有瀬キャンパスにウクライナ研究会会長で専門家の岡部芳彦経済学部教授を訪ね、アドバイスを求めました。

生徒は1年生の4人グループのうちの3人で、大橋宏記教諭(探究推進部長)が引率しました。神戸や周辺に避難しているウクライナの子どもたちを励ますために交流会開催を検討しています。「日本の文化を伝え、ウクライナの文化についても教えていただきたい」と計画の意図を伝えました。岡部教授は「日本の学校に招待されるだけでも面白いと感じてもらえるはずです。オンラインなら現地の人たちとも交流できるのではないかと思います」と答えました。

「ウクライナの方々はどんなことに困っていますか」との生徒からの質問には、岡部教授は「避難されている方は、住宅もあるし、就業している方もいます。求められているものは、コミュニティーづくりや日本にいる人との交流やつながり。観光やレジャーもその意味合いがあり、大切です。高校生と会う機会を持つだけでも意義があります」と答えました。

また、交流会の内容を考えるうえで「ウクライナで有名なものや好まれているものは何ですか」と生徒が質問しました。岡部教授は「ウクライナの最高会議議員団が来日されたとき、自宅で祖国の民族料理であるボルシチ料理でもてなし、たいへん喜ばれました。またウクライナの方は甘いものが好きです」と答えました。

さらに生徒は「多くの方は近隣諸国へ避難されていると思います。遠い日本へ避難されている方はどういいた理由で来られているのですか」と、ずっと疑問に思っていたことも尋ねました。岡部教授は「多くの方は日本にいる親族を頼って来られています。行ける機会があれば、(日本に限らず)国を出て避難したいという考えです」と、丁寧に答えました。

最後に岡部教授は「何か企画した取り組みを一度やってみて、うまくいけば継続的にやっていくのがよいのでは。1年生で実施し、もう少し大きな取り組みを2年生でもやっていくのもよいと思います」とアドバイスしました。

中高一貫教育の同高校と同じ学校法人が運営する神戸親和女子大学(来年度から「神戸親和大学」に名称変更予定)と本学は包括連携協定を結んでいます。