神戸学院大学

現代社会学科・松田准教授の英文著書がオーストラリアのアジア研究学会から高く評価されました

2020/09/10

オーストラリアのアジア研究学会から高く評価された松田准教授の著書
オーストラリアのアジア研究学会から高く評価された松田准教授の著書

 現代社会学部現代社会学科の松田ヒロ子准教授による著書「LIMINALITY OF THE JAPAESE EMPIRE――BORDER CROSSINGS FROM OKINAWA TO COLONIAL TAIWAN」(日本帝国のリミナリティ~沖縄から植民地台湾への越境=※末尾に注)がオーストラリアのアジア研究学会が選ぶ「新刊図書賞」で高評価を得ました。
 初めて単著を出版した若手研究者を対象とした著作賞「Early Career Book Prize」で、大賞に続く「審査員特別賞」に相当する「Highly commendation(高く評価)」の1冊に挙げられました。
 同学会のホームページの「ニュース」には、「審査員は『日本帝国のリミナリティ:沖縄から植民地台湾への越境』(ハワイ大学出版会2019年)を高く評価しました。筆者が個人のライフヒストリーと帝国史という異なるスケールの歴史を見事に統合し分析していることが印象深く、また本書が明らかにする豊かな歴史的物語と、筆者の口述史と英語、日本語、中国語の文書資料を併せて歴史分析する能力に感銘を受けました(※末尾に注)」と書かれています。
 同書は、戦前から戦中にかけて日本の植民地統治下にあった台湾へ沖縄や周辺の南洋の島々から移り住み、戦後再び沖縄などに戻った「帰還移民」とも呼ぶべき人々の半生記を聞き取り調査するなどしてまとめた歴史的・文化人類学的研究の集大成です。沖縄と台湾の地理的な距離の近さから海を渡っての人の移動も盛んとなり、医療、経済など、さまざまな領域で影響し合ったことを精密な記述で裏付けています。本文151ページと付録(インタビューに応じた協力者の一覧表)、参考文献で構成。ハワイ大学出版会から昨年刊行されました。同学会の記述部分はこちら 
 ※注:日本語訳はいずれも松田ヒロ子准教授