神戸学院大学

ウクライナから避難したインターンシップ生の歓迎式典を開催しました

2022/07/01

中村学長から身分証明書を渡されるアニャさん
中村学長から身分証明書を渡されるアニャさん
アニャさんに大学の紹介をする岡部ゼミ生
アニャさんに大学の紹介をする岡部ゼミ生
アニャさんを「パンと塩の儀」で歓迎する岡部ゼミ生
アニャさんを「パンと塩の儀」で歓迎する岡部ゼミ生
アニャさんを囲み記念撮影
アニャさんを囲み記念撮影

ロシアによるウクライナ侵攻で首都キーウから母と避難したアニャ・トライノさんを本学でインターンシップ生として受け入れることになり、7月1日、ポートアイランド第1キャンパスで歓迎セレモニーがありました。兵庫県内の大学でウクライナからの避難民の学生を受け入れるのは初めてとあり、多数のメディアが取材に訪れました。

アニャさんはバレエ講師の母と一緒に侵攻から約2週間後にキーウを脱出。国境を越えるのに車で1日かかったといいます。隣国チェコで3カ月、避難生活を送った後、株式会社パソナグループが淡路島で実施しているバレエ・ダンサー、IT技術者などとその家族の避難民を受け入れる「ウクライナ支援プロジェクト」で10日ほど前に来日しました。淡路市に住み、有瀬キャンパスに週1回通います。

日本のアニメが好き 食べたいものは「たこ焼き」 アニャさん
アニャさんはタラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学で日本語を学んでいました。日本のアニメが好きで、「いずれ日本に来たいと思っていた」と言います。経済学部の岡部芳彦教授(国際交流センター所長)の3年次生ゼミで当面今年度末まで受け入れることになり、この日午前中のゼミの授業で自己紹介しました。アニャさんの趣味はお菓子作り。食べたいものは「たこ焼き」。行きたい場所は大阪。学生による岡部ゼミの紹介を聞き、上手な日本語でゼミ生と会話するなど早くも打ち解けていました。

身分証明書などを伝達する歓迎式では岡部ゼミの学生がウクライナの民族衣装を着て、同国の伝統である「パンと塩の儀」で「ようこそ神戸学院へ」と、ウクライナ語であいさつしました。

駐日ウクライナ大使との約束果たせた 中村学長

中村恵学長は「侵攻後に本学でお会いしたウクライナのコルスンスキー駐日大使との避難学生受け入れの約束をようやく果たすことができました。アニャさんは日本の学生や留学生と触れ合う中で、普通の学生と同じように学生生活を送ってください。私も38年前は留学生でした。その時の気持ちを共有したいと思います」と、歓迎あいさつしました。

続いてパソナグループの伊藤真人常務執行役員が「パソナは人を生かすことを大切にしてきました。ウクライナで起きたことを憂慮し、何か応援をしたいと考えました」とプロジェクトの経緯を説明しました。

アニャさんは「ワクワクして緊張もしています。早く日本の生活に慣れたいです。父は(男性なので)出国できず、キーウにとどまっており、とても心配です。日本にはあこがれていたので来られたのは良かったですが、残念なのは故郷のウクライナ」と不安な気持ちを打ち明けました。歓迎式典にはアニャさんと母の受け入れの連絡をしたパソナグループのバレエ・ダンサー、針山愛美さん、住智明大学事務局長も出席しました。