神戸学院大学

全学教育推進機構

リカレント教育講座「人とつながる 社会とつながる 自分のためのキャリアアッププログラム」の第3回を開催しました

2023/01/30

講師の藤田朋子さん
講師の藤田朋子さん
講座の様子
講座の様子
講座の様子
講座の様子

本学主催のリカレント教育講座を1月28日に神戸三宮サテライトで開催しました。この講座は、全3回のプログラムを通して「働き始めたい」「不安な就労状況を抜け出したい」と思っている女性一人ひとりが、自らの特徴を知り、つながりを創り、目指したい働き方を実現していくための機会を提供することを目的としたもので、今回は12月17日、1月21日に続く第3回となりました。

今回のプログラムは、ロート製薬株式会社信頼性保証部マネージャーの藤田朋子さんをお招きし、「働くと変わる!わたしのまわりのアレやコレ」と題して講義を行いました。

講義では、「女性が働くリスクと対処法」を知り、自分らしく働き続けることができるマインドを得ることを目的に、女性を取り巻く状況と課題について学んだ後、キャリアと働き方を考えるペアワークを実施しました。女性を取り巻く状況と課題については、女性に特有の「成功恐怖(めざましい達成や成果により「周囲から愛されなくなるのでは」という恐怖や懸念)」や「役割葛藤(相反する立場を同時に満たすことを要求され、どちらを選択しても他方から非難される状況)」、「学習性無力感(長期間、回避不能な嫌悪刺激にさらされ続けると、その刺激から逃れようとする自発的な行動が起こらなくなること)」への対応と、「メンター(職業的な先達や人生の師のような立場の人)」や「ロールモデル(自分の将来を重ねてみることができる存在)」を見つけることで「レジリエンス(回復力、再起力、逆境に直面しても力強く成長できる資質)」を培うことの重要性を学びました。続くペアワークでは、人生を振り返って自分の強みを見つけた後、将来の最高の自分を想像することを通して、それぞれが再構築した自分自身にとっての「働くこと」について発表しました。

今回のプログラムも少人数ならではのアットホームな雰囲気の中で行われ、プログラム中だけでなく終了後も講師の藤田さんを交えて意見交換を続けていました。

講師の藤田さんは、「前半は女性を取り巻く状況と課題について話をさせていただき、後半はペアでのワークを実施しました。受講生の皆さんが長期的な視点で自分のキャリアを捉え行動に移すきっかけになれば嬉しいです」と話しました。

また受講生からは、「長期的な視点で将来をデザインすることが大切だと感じた」「これまでの人生を振り返って自分の強みを考えることや、長期的なスパンで理想のキャリアを考えることで、自分の行動が変わるきっかけとなると思う。行動が変わることで、自分自身が後輩世代のロールモデルになることができればうれしい」「女性の活躍が設立の背景にある神戸学院大学がこのようなプログラムを企画されているのはうれしい。男性にもぜひ聞いてほしい内容だった」という感想がありました。

次年度も社会のニーズに即した価値あるプログラムを実施していきます。

【参考】
第1回プログラムの様子はこちら
第2回プログラムの様子はこちら

※リカレント教育とは
「学校教育」を、人々の生涯にわたって、分散させようとする理念であり、その本来の意味は、「職業上必要な知識・技術」を習得するために、フルタイムの就学と、フルタイムの就職を繰り返すこと。本学のリカレント教育では、地域社会の課題解決を優先的な目標とし、現在、女性向けのプログラムを中心に展開している。