神戸学院大学

国際交流

フランスのイルマン総領事が佐藤学長らを表敬訪問し、客員教授として学生に講義しました

2021/10/18

イルマン総領事に感謝の記念品を渡す学生代表
イルマン総領事に感謝の記念品を渡す学生代表
イルマン総領事に記念品を渡す学生代表
イルマン総領事に記念品を渡す学生代表
イルマン総領事の講義を聴く学生ら
イルマン総領事の講義を聴く学生ら
熱心に授業を聴く学生ら
熱心に授業を聴く学生ら
佐藤学長を表敬訪問したイルマン総領事
佐藤学長を表敬訪問したイルマン総領事
イルマン総領事一行と記念撮影する佐藤学長ら
イルマン総領事一行と記念撮影する佐藤学長ら

ジュール・イルマン在京都フランス総領事が10月14日、ポートアイランド第1キャンパスに佐藤雅美学長らを表敬訪問し、客員教授として、国際交流センターが企画した共通教育科目「欧米の社会と文化」の講師も務めました。

■日本のアニメや漫画が若者に人気 
イルマン総領事はフランスで日本語を学び、大使館の広報担当などとして東京に9年間も居住した経歴を持ち、妻が日本人であることからも日本語が堪能です。佐藤学長とは、日本のアニメや漫画がフランスでは若者の人気を集めていることや、日本の伝統武道から国際スポーツ競技となった柔道がフランスでも愛好者が多くレベルが高いことなど、両国の共通点が話題に上りました。「フランスの柔道の父と称される川石酒造之助(かわいし・みきのすけ)様のおかげです。柔道は日本では白帯から黒帯を取るのは難関だと思いますが、フランスでは白と黒の間にさまざまな色の帯があって上達へのモチベーションを高めています」と、イルマン総領事は興味深い話を紹介しました。

さらに、長い歴史の中でフランス語(国連公用語)は世界で5番目に多い約3億人に使用されている言語でもあります。海外県や海外領土が今も多くあり、フランス語を話す人も世界各地に多いので、大使館や領事館が多く配置され、外交活動が活発だと、自身の使命にも関係する説明がありました。関西では、アンスティチュ・フランセ関西(旧関西日仏学館)が1927年からフランス語とフランス文化の普及に努めています。

日本とは友好関係にあり、1936年にパリ―東京間の懸賞飛行レースに挑戦したフランスの冒険飛行家が乗った自作の飛行機が墜落、大けがをした飛行家を救助した佐賀県神埼市の住民と飛行家の出身地だったボーク―ルとは姉妹都市として活発に交流していることも総領事から紹介してもらいました。

本学からは津田裕子副学長と住智明大学事務局長、同科目を担当する国際交流センターの岡部芳彦経済学部教授も懇談に同席。本学とフランスの大学との友好関係として、津田副学長が大西洋に近い同国西部の都市・カンペールのエンバ・イスガ大学との交換留学制度について説明しました。イルマン総領事はポートアイランドキャンパス周辺の景観を賞賛し、「神戸は海があって山があり美しい街。フランスではマルセイユを思い出します」と、気に入った様子でした。

■講義の演題は「ビックリ フランス!」
この後、ポートアイランド第1キャンパスでの講義に移り、オンラインで有瀬キャンパスの学生も受講しました。壇上でイルマン総領事に客員教授委嘱状を岡部教授が手渡し、受講生が拍手で歓迎しました。

講義は「ビックリ フランス!」と題し、美食や観光名所、高級ブランド品、アートだけではないフランスの魅力と現状を豊富な写真で紹介し、日仏関係についても説明してもらいました。文化の国であると同時にエンジニアの国でもあるとして、航空機製造など先端科学技術産業が発達していることを具体例で示しました。

学生からは「生まれ変われるならフランス人か日本人かどちらですか」と、意外な質問があり、イルマン総領事は「正直なところはフランス人ですが、日本人も尊敬しています。日本ではお金や仕事の面で男性はプレッシャーが大きい気がします。フランスだとプレッシャーも男女平等です。ただ日本も変わってきていますね」と答えました。

別の学生は「日本とフランスの社会で似ている点は」と尋ねました。イルマン総領事は、「共通するのは長い歴史と豊かな文化。食にしろ、アートにしろ『美』が好きだということです。日本の友人たちはソフィスティケーション(都会的な洗練)のあることが好きです」と答えました。最後に学生代表が講義のお礼に記念品をお渡ししました。