在神戸ウクライナ名誉領事館で同国からのリハビリ専門家4人の歓迎レセプションを開催しました
2025/07/16





兵庫県総合リハビリテーション病院で研修を受けているウクライナからのリハビリ専門家4人の歓迎レセプションが7月15日、神戸学院大学ポートアイランド第2キャンパスの在神戸ウクライナ名誉領事館で開かれました。
4人はリウネ州退役軍人病院リハビリテーション部門に所属する医師、看護師、理学療法士、作業療法士です。ロシアによる軍事攻撃で負傷した人々のリハビリに役立ててもらおうと、日本政府とJICAの支援で6月26日から1カ月間、脊髄損傷のリハビリテーションに関する実技を交えた研修を受けています。
レセプションにはウクライナから日本に避難している皆さんや支援関係者も集まりました。名誉領事の岡部芳彦国際交流センター所長が開会あいさつで研修の意義などについて説明しました。ウクライナのオクサーナ・ジョルノビチ社会政策相もあいさつし、「(戦争で)わが国は生き残れるかどうかという厳しい状況にあります。私たちと共にある多くの皆さんのご支援に感謝致します」と述べました。司会は、大学院人間文化学研究科修士課程に在籍する避難者のトライノ・アンナさんが務めました。
同名誉領事館に隣接する「松口正記念ウクライナ研究センター」の運営を寄付金で支える株式会社OSPホールディングスの武藤仁紀専務取締役COO・CIOもあいさつし、「ウクライナの平和のために少しでも貢献できればうれしいです」と述べました。
自身も理学療法士である備酒伸彦学長は「地域リハビリテーションに関わってきて、皆さんにお伝えしたいことが二つあります。人はモチベーション、やる気により動くということ。もう一つは世の中の常識は必ず変わるということです。皆さんのモチベーションによって平和と復興を実現してください」と述べ、研修生に記念品を贈呈しました。
会場ではウクライナから大阪府豊中市に避難したファッションデザイナー、ナタリア・ゴロドさんの発案で、自身が指導しているルツクのデザイン学校の生徒のデザイン画の展示も実施しました。
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