神戸学院大学

国際交流

在大阪イタリア総領事館のプレンチペ総領事が昨年に続き特別講義を実施しました

2022/12/13

学生からの質問に答えるプレンチペ総領事(中央)
学生からの質問に答えるプレンチペ総領事(中央)
講義するプレンチペ総領事
講義するプレンチペ総領事
司会する国際交流センターの岡部所長(右)
司会する国際交流センターの岡部所長(右)
有瀬キャンパス受講生全員で記念撮影
有瀬キャンパス受講生全員で記念撮影
中村恵学長(左から3人目)を表敬訪問したプレンチペ総領事(右隣)
中村恵学長(左から3人目)を表敬訪問したプレンチペ総領事(右隣)

国際交流センターが企画した総領事館連携講義の講師を務める在大阪イタリア総領事館のマルコ・プレンチペ総領事が12月7日、ポートアイランド第1キャンパスに中村恵学長ら大学幹部を表敬訪問し、有瀬キャンパスに移って特別講義を実施しました。

昨年12月に続く2度目の本学訪問で、中村学長のほか津田裕子副学長、岡部芳彦国際交流センター所長、住智明大学事務局長が応対しました。サッカーのワールドカップ・カタール大会での日本代表の活躍やサポーターのスタンド清掃が最初に話題になり、プレンチペ総領事は「日本は決勝リーグ進出を逃しましたが、モラルのウイナー(勝者)でした。私も日本駐在外交官として誇らしい」と賛辞を送りました。

両国の関係について、プレンチペ総領事は「イタリアと日本は経済基盤が似ており、先端技術の分野などでこれからもさらに協力していければ」と希望を述べ、懇談は終始友好的な雰囲気でした。

講義ではまず、日本人のファッションへの関心が高いことに触れました。「大阪の繁華街を歩けばグッチ、アルマーニ、ベルサーチなどイタリアのブランドショップが並んでいます」と、私たちにはなじみ深い風景を例示して、イタリアのファッションブランドの日本での浸透ぶりに驚きと好印象を示しました。さらに「イタリアも日本も美に対する感覚が研ぎ澄まされている」として、互いの国の文化に敬意を払ってきた交流の歴史を振り返りました。議論を盛り上げるために「世界の観光客が最も多く訪れるのはベネチアか」とのクイズも出題し、これは「ノー」と多くの学生が正解。「最も多いのは首都ローマですが、日本からの観光客はベネチアやフィレンツェに向かう人が多く、洗練された観光の仕方だと言えます」と総領事は付け加えました。

続いて、「第二次大戦ではともに敗戦国であり、日本の復興の奇跡から学ぶことは多い。日本は近代化やテクノロジー強国のモデル国家でもあります」として、両国の友好関係を改めて強調しました。

学生からは「イタリアでは女性首相が誕生しましたが、女性の社会進出の状況はいかがですか」と質問が出ました。プレンチペ総領事は「女性首相は史上初で、急には変わりませんが女性の進出は徐々に進んでいます。一方、日本では知事、市長、大学の教授など一定の地位にある人によく会いますが、本当に男性ばかりですね」と、耳の痛い一言もありました。

また、「地球温暖化による海面上昇でベネチアの街が沈むというのは本当ですか」と質問があり、これには「前から問題になっていますが、ダムを造るなど対策は立てていますので、すぐに沈むことはありません」と安心させてくれました。