ドイツのエバーツ総領事が佐藤学長らを表敬訪問し、人権について学生に講義しました
2021/11/18






駐大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館のマルティン・エバーツ総領事が11月17日、国際交流センターが企画した共通教育科目「欧米の社会と文化」での講義を前に、ポートアイランド第1キャンパスに佐藤雅美学長らを表敬訪問しました。
国際交流センター所長の岡部芳彦経済学部教授らが緑の美しいキャンパスグリーンなど学内を案内し、記念撮影しました。
表敬訪問には本学から津田裕子副学長、住智明大学事務局長、岡部教授らが同席し、2018年にはライプツィヒ市の代表団がポートアイランドキャンパスを訪れ、ライプツィヒ大学医学部の学生と本学薬学部の学生が遠隔会議システムを使った「ビデオ・コンファレンス」で交流したことや、共通教育科目でドイツ語を学び、ドイツ語検定を受験している熱心な学生もいることなどが話題になりました。
エバーツ総領事は「ドイツは神戸とは縁が深く、最初に総領事館が置かれたのは100年ほど前でした。さらに今年は独日両国の交流が始まって160年の記念すべき年でもあります。私は外交官になって30年以上になりますが、総領事館の任務でもある学術界・大学との交流は重要だと思っています」と話しました。
一方、佐藤学長は、「授業で学生に直接、話をしていただくことをうれしく思います。ドイツが学生にとって身近な国になる良いチャンスです。私の専門でもある日本の刑法はドイツの昔の刑法をモデルにしており、刑法の研究者の多くがドイツに留学します。コロナ禍が終わればドイツに行きたいと学生が思うような話もしていただければ有難いです」と述べました。
エバーツ総領事の専門は歴史学ですが、文学や哲学にも詳しく、話の引き出しはいくつもあります。講義のタイトルは「人権の普遍性についての考察。その起源、定義、21世紀における有効性について」でした。歴史的観点から見た人間の尊厳と人権、人権の概念に対する新しい挑戦といった内容に学生も熱心に耳を傾けました。「人間の尊厳の保護は市民一人一人の取り組みを求める課題だ」と締めくくりました。