在日ウクライナ大使館のコルスンスキー大使が中村学長を表敬訪問しました
2022/04/08
在日ウクライナ大使館のセルギー・コルスンスキー大使が4月8日、中村恵学長を表敬訪問しました。
コルスンスキー大使の本学訪問は3度目で、大使館から通訳役のユリヤ・ザモルスカ二等書記官とインナ・イリナ三等書記官が同行しました。
本学がウクライナの4大学と学術交流協定を結んでいることを大使は高く評価し、「私もアカデミアの世界に長く身を置き、大使として赴任するまでは外交アカデミー大学の学長をしていました。教育・科学分野での協力は優先度が高いと思っています」と述べました。さらに、「ロシアの多くの大学教授や科学者がこの戦争を支持していることが一番ショックでした」と軍事侵攻と多くの大学研究者が反対の声を上げないことへの怒りを感情を抑えた口調で表現しました。
中村学長は本学が前学長名でロシアによる軍事侵攻を「いかなる観点からも正当化できない」と批判し、ロシア軍の無条件早期撤退の実現を求めるメッセージを発表していることや、戦争を賛美する声明に名を連ねているロシアの大学とは本学との協定で申し合わせた学術交流をストップしていることなどに触れ、大きな被害を受けたウクライナの人々のために本学として募金活動を準備していることを伝えました。
大使は感謝の意を伝え、「募金のやり方は大学のご判断にお任せ致しますが、(日本に避難を希望している、または避難した)ウクライナの学生を受け入れるための募金というのはいかがでしょうか」と提案しました。「ウクライナの学生は最初に新型コロナウイルスで苦痛と我慢を強いられ、そして次はこの侵略戦争によって将来を左右されるような危機に陥っています。もし受け入れてもらえるなら、ウクライナと兵庫との懸け橋となり、さまざまな分野で貢献できる人材になってくれるはずです」と、提案の理由を述べました。
中村学長は「滞在ビザの問題もあり、兵庫県のスキームとも連動して支援の方法は検討しています」と応えました。最後にウクライナ研究会の会長でもある国際交流センターの岡部芳彦所長から昨年度の「外交官連続講義」で各学部からの学生への特別授業をお願いしたコルスンスキー大使に対して感謝状が贈呈されました。本学からは津田裕子副学長と住智明大学事務局長も同席し、懇談に加わりました。