神戸学院大学

国際交流

在大阪イタリア総領事館のプレンチペ総領事の講義がありました

2021/12/17

講義する在大阪イタリア総領事館のプレンチペ総領事
講義する在大阪イタリア総領事館のプレンチペ総領事
プレンチペ総領事の講義の話題は多岐にわたりました
プレンチペ総領事の講義の話題は多岐にわたりました
プレンチペ総領事に客員教授委嘱状を渡す岡部国際交流センター長
プレンチペ総領事に客員教授委嘱状を渡す岡部国際交流センター長
プレンチペ総領事を囲み講義に参加したポートアイランドキャンパスの学生全員で記念撮影
プレンチペ総領事を囲み講義に参加したポートアイランドキャンパスの学生全員で記念撮影
佐藤学長を表敬訪問したプレンチペ総領事
佐藤学長を表敬訪問したプレンチペ総領事
笑顔が魅力的なプレンチペ総領事(左から3人目)を囲む佐藤学長(左隣)ら大学幹部
笑顔が魅力的なプレンチペ総領事(左から3人目)を囲む佐藤学長(左隣)ら大学幹部

在大阪イタリア総領事館(大阪市北区)のマルコ・プレンチペ総領事による講義が12月15日、ポートアイランドキャンパスでありました。

共通教育科目「欧米の社会と文化」の授業として国際交流センターが企画した外交官による連続講義の一つで、有瀬キャンパスの学生ともオンラインで結びました。講義を前にプレンチペ総領事が岡部芳彦同センター所長(経済学部教授)の案内で佐藤雅美学長らを表敬訪問し、津田裕子副学長、住智明大学事務局長を交えて懇談しました。

プレンチペ総領事はアフリカのニジェール大使から、今年7月に着任しました。「イタリアの大学と日本の大学との協業・交流には大きな関心があります。関西はテクノロジー研究が進み、素晴らしい企業が集積しています」と感想を述べました。本学訪問は担当地域の西日本の大学では3校目ですが、私学では初めてです。

総領事は日本食が大好きで、食をめぐる話題で盛り上がりました。「イタリアでは2015年のミラノ万博で日本館に日本食レストランが作られてからブームが起こりました。今は街に日本食レストランがいくつもあり、にぎわっています。若い人はピザレストランに行く感覚で寿司バーに行きます」と、語りました。佐藤学長は「食についての研究では本学も栄養学部があります。本日はコロナ禍で海外に留学などに行けない学生が世界に目を見開くようなお話をしていただけたらうれしいです」と要請しました。

講義では日伊の交流の歴史を紹介
 講義のテーマは日伊交流の歴史や両国の共通点など多岐にわたりました。「イタリアと日本が国交を結んだのは1866年ですが、実は1585年、日本からイタリアへの使節団(天正遣欧少年使節)がローマ法王に会っています。主席正使は伊藤マンショでした。法王はマンショを気に入ってティントレットという画家に肖像画を描かせ、ローマの教会を一つ与えたという話もあります」と話し、両国の交流の歴史の長さを紹介しました。最後にイタリアの歴史と魅力を紹介する動画の上映がありました。

「日本人は世界一親切」プレンチペ総領事 
講義後、学生からの質問も相次ぎました。「着任されてからのご経験で日本とイタリア、日本と他の外国との違いはどんなところだと感じましたか」との質問に対しては、「日本はどの国とも違い、どこまでも日本的です。それに世界一親切な人たちです」と、述べました。

さらに「推薦できるイタリア映画、文学作品は?」との質問には、「映画なら『甘い生活』(フェデリコ・フェリーニ監督)と『ニュー・シネマ・パラダイス』(ジュゼッペ・トルナトーレ監督)。文学作品は多すぎるので後でリストを送ります」と回答しました。

続いて「第二次世界大戦では日独伊三国同盟を結びました。日本は戦争への反省から平和憲法を制定し、平和教育をしてきましたが、イタリアではどうですか」と歴史を踏まえた質問も出ました。総領事は、「イタリアも日本と同じくファシズムや暴力を禁じる法律を作り、平和教育をしてきました」と回答しました。最後に「私は子どもの頃からイタリアに憧れています。コロナ禍が収束すれば、ぜひ行くべき場所を教えてください」と学生が尋ねました。総領事は「やはり、首都ローマ、それから誰もが行って良かったと思うのはベネチア(水の都)です」と回答しました。