神戸学院大学

KPC自衛消防責任組織、ポーアイ4大学総合防災訓練を実施しました

2021/10/06

負傷者救助の訓練
負傷者救助の訓練
消火栓を使った初期消火の訓練
消火栓を使った初期消火の訓練
松山雅洋ポーアイ4大学連携推進センター長の訓練開始あいさつ
松山雅洋ポーアイ4大学連携推進センター長の訓練開始あいさつ
司会を務めた学生消防団の上山史恩部長
司会を務めた学生消防団の上山史恩部長
兵庫県警・水上警察署による災害時救助器具資機材の展示
兵庫県警・水上警察署による災害時救助器具資機材の展示

KPC(ポートアイランドキャンパス)自衛消防責任組織とポーアイ4大学の2021年度総合防災訓練が10月6日、ポートアイランド第1キャンパスで開かれました。

B号館ドーム下に20人余りの職員や神戸市水上消防団港島分団大学部(学生消防団)の学生らが姿勢を正して整列しました。大学部の上山史恩部長(現代社会学部社会防災学科4年次生)が司会を担当。午後0時40分からポーアイ4大学連携推進センター長の松山雅洋現代社会学部教授が訓練開始あいさつし、「本日未明、岩手県沖を震源とする最大震度5強の地震がありました。地震はいつどんな時にも起きます。発生時の自分の役割を再確認してください。ポーアイ4大学で同時に避難訓練を実施しています。決してけがをしないように安全に実施してください」と呼びかけました。

同0時46分、緊急地震速報が流れ、「身の安全を確保してください。落下物に注意してください」のアナウンスを各教室などで聞きました。地震の2次災害として0時53分にB104講義室から火災が発生するという想定です。参加した職員らは指揮、連絡通報、避難誘導、消火、応急救護、準備調整の各班に分かれて本番さながらの緊張感で役割を果たし、的確な初動で出火から10分後に火災は鎮火、避難誘導や救護所の設置なども予定通りすべての必要な作業を終えました。

講評で港島地区防災対策委員会の高柳章吾会長は「消火栓を使った消火活動などは、頭ではなく自然と体が動くように訓練してください。今後、さらに港島地区の4大学と連携を深めたいと思います」と述べました。神戸市水上消防署の豊田知洋副署長は「災害では最も大切なのは自分が死なないこと、自分の命を守ることです。そして、まず自分が避難する。率先避難の大切さは、それを見てほかの人が避難しなければと感じるからです」と話しました。

続いて佐藤雅美学長が、「岩手沖地震が未明に起きましたが、阪神地区で最近起きていないのが不気味です。コロナ禍で簡略化した訓練になりましたが、この訓練は決して無駄にはなりません」と締めくくりました。

防災に関係する行政組織などの協力で体験ブースのコーナーも設けられ、阪神・淡路大震災や東日本大震災の写真展示、神戸市消防局による土砂災害VR(仮想現実)体験、兵庫県警と水上警察署による災害時救助器具資機材の展示・使用体験などで、学生や教職員の防災意識を高めました。