神戸学院大学

現代社会学部社会防災学科3年次生、玉川温志さんと母、智子さんが兵庫県栄養改善研究発表会の誌上発表で努力賞を受けました

2020/07/27

現代社会学部社会防災学科3年次生、玉川温志さんと日本栄養士会災害支援チームスタッフの母、智子さんが兵庫県栄養改善研究発表会の誌上発表で兵庫県栄養士会から努力賞を受けました。

テーマは「災害時に役立つ参加体験型食育学習」です。内容は、玉川さん親子の母校でもある神戸市立鶴甲(つるかぶと)小学校で昨年9月、ポリ袋を使ったパッククッキングなどの災害時の調理方法などの授業で講師を務めた経験の詳細な報告です。

対象は6年生(現中学1年)の2クラス67人。パッククッキングでは無洗米、水、野菜ジュース、油漬けツナ缶、ミックスベジタブル、コンソメをポリ袋に入れて上部をくくり、約30分湯で加熱調理する災害食の炊き込みご飯の作り方を教えました。ほかにツナ缶に穴を開け、タコ糸をしみこませて点火してろうそく代わりにし、最後にいぶしたツナも食べることができることを実演しました。誌上では炊き込みごはんを全員で試食したことを報告。「想像以上においしい」「ポリ袋でごはんができるなんてびっくり」と児童が感想を話してくれたことが書かれ、自分の命、家族の命を守るために食べることが大切だと伝える意義で締めくくっています。

授業で、温志さんは、東日本大震災で生存率の高さから「釜石の奇跡」と称された岩手県釜石市の小中学生が日頃から防災訓練を怠らず、「津波てんでんこ」という防災の教訓を教え込まれていたことを伝えました。「津波が来たら、取る物も取りあえず、各自てんでんばらばらに1人で高台へ逃げろ」という意味の「津波てんでんこ」は小学生の耳に残りました。さらに、「災害は突然やってきます。必ずしも家族そろって災害に遭うとは限りません。自分の命は自分で守る方法を家族観で話し合い、お互いを信じ、てんでんばらばらでいいので避難することが大切です」」と訴えました。誌上発表にはその一部を記述しています。