神戸学院大学

創立40周年・ポートアイランドキャンパス開設記念式典・祝賀会を開催しました

2007/06/22

大学創立40周年・ポートアイランドキャンパス開設 記念式典
大学創立40周年・ポートアイランドキャンパス開設 記念式典
熱弁を振るう中谷喜洋氏
熱弁を振るう中谷喜洋氏
来賓の方との鏡開き
来賓の方との鏡開き
演奏を披露する吹奏楽団
演奏を披露する吹奏楽団

昨年大学創立40周年を迎え、さらには今年の4月より新キャンパスが開設されたことを祝して、6月2日「大学創立40周年・ポートアイランドキャンパス開設 記念式典・祝賀会」を盛大に開催しました。

記念式典と記念講演会はポートアイランドキャンパスB号館3階のB302講義室において行われ、その後ポートピアホテルに会場を移して祝賀会が行われました。

記念式典
まず、学生放送局の辻本愛可さん(経済学部3年次生)の開式の辞で式典が始まりました。式辞のなかで眞弓忠範学長は「このポートアイランド新キャンパスは、大学創立40周年を記念し、また、都市共生型の新しい大学モデルの構築を目指して開設いたしました。神戸の中心地という利点を生かし、神戸の産業経済界、医療関連施設などとの連携を深め、本学が中心となって共同研究や人材交流を活発に行い社会のニーズに応える実践的な教育を行って、わが神戸学院大学の一層の発展を目指します」と決意を新たにしました。さらに新キャンパスと併せて有瀬キャンパス、そして長田キャンパスの3キャンパスが三位一体となって、本学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」を今後も変わらず行うことが重要であることを強調しました。

次に、溝口史郎理事長が「少子化を考えた時、これからの大学は何事も新しいことにチャレンジする精神がなければ生き残れない。なかなか大変な決断でしたが、このポートアイランドに学部の一部を移転することにしました。開設までさまざまな方にご協力いただき、この日を迎えられたことに大変感激し感謝しています」と挨拶しました。

その後、伊吹文明文部科学大臣の代理として出席した文部科学省大学振興課の中岡司課長が「21世紀を迎え、わが国が国際社会のなかで豊かで活力ある国として今後とも持続的な発展を遂げて行くためには、優れた人材の創出と独創的な教育研究を推進していくことが重要。貴学が世界に羽ばたく大学を目指し、これまで以上に教育研究の両面において神戸市や地域との連携を推進することで、実践的な学びを実現されることを心から期待しております」との祝辞を述べました。

矢田立郎神戸市長からは「阪神・淡路大震災からもう13年目になりますが、貴学がこのポートアイランドの地にキャンパスを開設されたことは本当に素晴らしい。神戸だけでなく関西全体、そして日本の国に活力を与えるため、地域とともに発展していただきたい」。本学と連携協力協定を結ぶ明石市の北口寛人市長からは「神戸は、港に象徴されるように新しい物事を積極的に取り入れる土地柄。明石は松平家直系の領地ということで、古来よりの日本人の心が息づく歴史ある土地柄です。古きを訪ね新しきを知る“温故知新”の精神で、この両方の土地の良さを併せ持って今後も発展していただきたい」と、それぞれ祝辞がありました。

記念講演会
現在アメリカを拠点に活躍されている本学卒業生の中谷喜洋氏を講師に迎えて記念講演会が行われました。中谷氏は、本学薬学部の出身で分子生物学を専攻。現在はハーバード大学ダナファーバー癌研究所の教授として在籍し、近年、癌細胞の増殖を止める鍵となるタンパク質「p600」を発見し、注目を集めています。学長からの紹介のなかで“いたずら好きの学生”だった本学学生当時のエピソードが披露された後、「最前線の科学の嘘と真について」と題した講演を行いました。

アメリカの学会では、まず仮説ありきで研究が進んで行くため、そのロジックの構築が優れている研究者は認めてもらえますが、実験から始まりその結果のみを重視する中谷教授の研究手法は、結果は明らかであるにもかかわらずなかなか認めてもらえないということでした。このように旧態然とした意識が根強い学会の中において、そうした権威的な“ドクマ(独断的な考え方)”に対し、実験結果こそがすべてであるという“真理”を徹底的に追究し、たったひとつの事実のみを追い求めることこそが科学の進むべき正しい姿であると、身振り手振りを交えエネルギッシュに熱弁を振るい、最後は「ドグマを信じることなく、たったひとつの真理だけを見てほしい」と結びました。

祝賀会
午後からは、会場をポートピアホテルに移し、祝賀会が行われました。歓談中には本学の吹奏楽団や管弦楽団による演奏、チアリーダー部によるパフォーマンスが行われました。

主催者代表としての谷口弘行前学長の挨拶に続き、来賓代表で日本私立大学協会副会長であり関西支部長でもある森田嘉一氏が「このポートアイランドの地より貴学の輝かしい私学教育の伝統が継承され、新たなる人材養成の拠点として、また、世界への情報発信地として燦然たる歴史をこれからも築いていかれることを確信しております」とのお祝いの言葉を述べました。

そして、祝辞の後は、ポートアイランドキャンパス開設を記念した鏡開きと熊谷信昭兵庫県立大学学長のご発声により乾杯が行われました。今回の記念式典と祝賀会に出席された方々は、本学および他大学の大学関係者やOBなどを中心に総勢約600人。和やかな雰囲気のなか、思い思いに談笑しながら会場の雰囲気を楽しみ、大盛況のうちに無事閉会となりました。