韓国
【朝鮮大学校】法学部 市位 玲空(2024年2月~12月)
留学を決めたきっかけ

韓国ドラマが好きで、高校生の時から独学で韓国語を勉強していましたが、本格的に勉強してドラマを字幕なしで見たいと思うようになり、留学に挑戦しようと思いました。
留学によって得られた成果(語学力・考え方・能力等)
1年間の留学生活を通して韓国語は明らかに上達しました。留学に行く前はリスニングにあまり自信がありませんでしたが、韓国語しか使えない状況に置かれてとても上達したと思います。ドラマなどはある程度理解できるようになりました。私はこの留学を通して、言語の修得以上に一人の人間として大きく成長できたと感じています。私は留学に行く前は見知らぬ人に自ら声をかけることは苦手でしたが、留学中右も左も分からない環境で疑問があれば「必ず聞く」を徹底することを心がけた結果、今では「人見知り」がなくなったのではないかなと思います。学校生活を通して学べたことは韓国の学生の学習意欲です。私 の所属していた学部では授業中スマホを触っている人はほとんどおらず、皆の視線が教授に向いていました。授業が終われば教授に質問をしに行く人も多数見られ、テスト2 週間前からは授業後図書館にこもり勉強します。そのような勉強熱心なところに私も感化され勉強に対する姿勢が大きく変わりました。
これから留学する学生へのアドバイス
留学先大学での授業は教授が親身になって対応してくださると思うので不安なことや質問等があれば直接聞いたり、メールしたりすることをおすすめします。寮か一人暮らしかで悩んでいる方がいると思いますが、私の体験からするとせっかくの機会なので寮生活をすることをおすすめします。これからの人生で他の国の人と暮らすことはほとんど無いと思いますし、留学生と暮らすので同じ境遇の仲間ができ、心強い存在になると思います。裏門の方には色々な飲食店があって、学生向けで値段も安くて美味しいのでおすすめです。光州はご飯が本当に美味しくて、どこの店に入ってもハズレがありません。韓国留学中、食にはお金を惜しまず美味しい韓国料理を堪能してほしいです。
留学を通しての感想
この留学は本当にいい人生経験になったなと思います。留学期間のどの瞬間も忘れることはできませんが一つ上げるとするならば、学園祭です。早朝から友達と真夏の太陽が降り注ぐ中、何時間も待ち、PSY を見たあの時間、大量の花火が星空のように打ちあがった瞬間は、真夏の太陽よりも心が熱くなりました。このような心が熱くなる体験ができたことに感謝です。留学期間中、仲良くしてくれた友達やルームメイト、授業外でもお世話になった教授、たくさんの方々と出会い、支えてもらいました。そして韓国の方々の情の厚さをとても感じました。人生は出会いあれば別れありですが、これからの人生も出会いを大切に、留学生活で学んだことを生かして精進していこうと思います。
市位さんの1Week
授業 | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT | SUN |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AM | 韓国語語彙と表現Ⅱ | 刑法各論 | 親族相続法 | 韓国語語彙と表現Ⅱ | 自由 | 自由 | 自由 |
PM | 親族相続法 | 商法Ⅰ テニスサークル |
刑法各論 テニスサークル |
商法Ⅰ | テニスサークル | 授業の予習 | 自由 |
NIGHT | 自由 | 韓国ドラマで勉強 | 韓国ドラマで勉強 | 自由 | 友達と過ごす | 友達と過ごす | 自由 |



【朝鮮大学校】グローバル・コミュニケーション 学部(中国語コース)Y.R.(2023年8月~2024年1月)
留学を決めたきっかけ
高校生のときから韓国語の独学に励み、大学入学後、国際交流センターのイベントで韓国人との交流会に参加しました。初めて韓国語で会話をした際、自分の韓国語が通じることに大きな喜びを感じ、もっとたくさんの韓国人と話したいと強く思い、留学を決意しました。
留学によって得られた成果(語学力、考え方、培われた能力)
語学力に関しては、留学しなければわからないような微妙な意味合いの言葉(例えば、韓国人が会話の中で口癖のように使う「少し」「たった今」という意味の言葉。日本語で例えると「なんか」「まあ」などと同じようなもの)に気付いたり、日本では知らなかった、現地の人が頻繁に使う日常的な単語(例えば「むかつく」「曖昧だ」「クレーマー」等)を学ぶことができました。今でもどの友人がどの言葉を教えてくれたのか鮮明に覚えており、その表現を使うたびに懐かしく、会いたくなります。また、現地の中国語や韓国語の講義でも、新しい単語にたくさん触れることができました。
考え方に関しては、文化の違いや相手の個性に対して寛容になった気がします。日韓は物理的な距離も近く、類似している部分が多く見受けられますが、異なる文化もあります。事中に使用している箸やスプーンを机の上に直接置く、バスの運転が荒く運転手さんが声を荒げる、たばこのポイ捨てなど受け入れがたい文化もありましたが、異国には異なる文化があって当然だ、日本が当たり前なわけではない、という考えを念頭に置き、徐々に生活に順応していくことができました。
能力に関しては、困難なことが発生した際、自己解決しようとする能力が向上しました。日本では両親や友人、以前留学した台湾では10数人の日本の同級生が同じ寮にいたため、自分自身で深く考えて解決しようとしなくても、周りに聞いて助けを求めればすぐに解決していましたが、韓国では自分自身で考えて解決しなければならない場合が多く、苦労しました。その分、解決した際の達成感はとても大きく、自己肯定感の向上や自信につながりました。今後もまずは自分自身で解決策を考え、それでも解決しない場合は周りを頼ろうと思います。
これから留学する学生へのアドバイス(留学先大学、授業や勉強、生活全般等)
現地到着後はばたばたするので、携帯SIMカードは日本で購入しておくことをお勧めします。また、外国人登録証や銀行口座開設の関係で、不自由なくインターネットショッピングやデリバリーが可能になるまで、留学開始から約1カ月半かかると思っておいた方がよいと思います。現地に到着した際、空港で少し多めに両替して現金を用意しておくことをお勧めします。日本のクレジットカードなどを外国で使用すると不正利用される可能性もあるので、QRコード決済や韓国のチェックカードの利用が可能になるまでは、不便かもしれませんができるだけ現金で支払う方がよいと思います。朝鮮大学校の裏門から授業を受ける教室がある本館まで行くのに長い階段しかないと勘違いしそうですが、無料で利用できるスクールバスもあります。しかし、バスは学生で常に混雑しているので、余裕をもってバスに乗った方がよいです。朝鮮大学校には日本人がほとんどおらず(私の時は、私を含め3人でした)不安になることもあると思いますが、大学には日本語学科もあるので、その授業に参加させてもらったり日本語学科の学生と交流したりすると、互いの言語勉強や生活の不安の改善にも繋がるのではないかと思います。
留学を通しての感想
今回の留学は、私の人生の中で最も密度の濃い4カ月と言っても過言ではないほど思い出に溢れたとものなりました。最初は中国語学科に入るか韓国語学科に入るかずっと迷っていましたが、留学を終えた今では中国語学科を選択して本当によかったと考えています。韓国語で中国語を学ぶことにより一つの講義で二つの言語を学習することができ、なにより同じ志を持つ韓国の仲間と共に中国語を学ぶことが出来ました。韓国語と中国語を用いて友人と切磋琢磨しながら講義を受けた日々は、二度とない貴重な体験であり、一生の宝物です。ソウルや釜山ではなく、あえて光州という日本人が少ない環境を選び勉学に励んできましたが、心温かい人に恵まれ、第二の故郷と言えるほど、光州は私にとって大切な場所となりました。
Y.R.さんの1Week
授業 | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT | SUN |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AM | 午後の授業の準備 | 午後の授業の準備 | 午後の授業の準備 | 韓国語の準備 | 寝る | 日本の友人とお出かけ | 韓国の友人とPM お出かけ |
PM | 韓国語・中国語の授業 | 中国語の授業 | 韓国語・中国語の授業 | 中国語の授業 | |||
NIGHT | 寝る | 韓国の友人と夕食 | 翌日の授業の準備 | 日本の友人と夕食 | |||



【祥明大学校】人文学部 矢野 杏子(2023年2月~2024年1月)
留学を決めたきっかけ
高校生頃からいつか留学に行きたいと思っていたが、コロナが流行した影響で実現できなかった。留学が再開したものの卒論や就活の事もあり、完全に諦めていたが、母親に「今後、後悔する日がくるなら、行けば?」という言葉をかけられたことが1番の決め手になった。
留学によって得られた成果(語学力、考え方、培われた能力)
留学後、TOPIKなどの検定はまだ受けていないので、語学力が上がっているかは分からないが、体感としては話すときに「この単語、韓国語で何だったっけ?」と考える回数はぐっと少なくなった。また、サークルなどで出会った友人などから韓国語が上手すぎて外国人だとは思わなかった、というような事を何度も言われたため、語学力のレベルは留学に行く前と比べると格段に上がったと感じている。
留学前から韓国に対する嫌悪感などマイナスなイメージは持っていなかった。約1年の留学を終えた今もそれは変わっておらず、楽しかった思い出などがたくさんできた。
以前から韓国の学生の勉強量は桁違いだというようなことは聞いていたが、テスト1週間前などになると夜遅くまで図書館に籠もっていたりする学生がたくさんいた。そのため、教科は違うため直接は関係無いが自分自身も負けてられないなと感じる瞬間が多々あった。今以上にもっと勉強しなければと思わせてくれたので、韓国の学生からは良い影響を受けた。
今まで実家に暮らしていたので、今回の留学で初めての1人暮らしを経験した。親元を離れる不安や寂しさなどはあったが、寮のメンバーに恵まれて約1年快適に過ごせた。ちゃんと整った栄養を取れていたのかは分からないが、毎食のメニューを考えて過ごせたため、1人で暮らしていく能力というのは留学前以上に身に付いたと思う。
これから留学する学生へのアドバイス(留学先大学、授業や勉強、生活全般等)
外国人学生専用の授業も良いが、出来ることならば、現地の学生が受ける授業を選択する方が良い。そうすることで韓国人学生の友人ができる。また、韓国人学生と外国人学生を繋げてくれるサークルや活動にも積極的に参加するべきである。少し面倒くさいなと思う時もあるが、後にそれすらも良い思い出になる。仲の良い友人ができると、さらに語学力もアップするので、色々な交流に参加することをお勧めする。
祥明大学校の寮は坂の上にあり、買い物に行くのが面倒なので、よくネットショッピングを利用していた。送料無料になる金額が4万ウォンなので、同じ寮の方達とまとめて注文するなど、工夫するとよい。
留学を通しての感想
留学前の段階で、ある程度の語学力は身に付けていたことで、多少自信を持って会話し、行動できたと思うが、環境が全く違ったこともあって、初めは戸惑うことも多かった。
約1年の留学生活を経て、韓国語能力により自信を持てた反面、苦手とする文法などが浮き彫りになる等、新たに自分への課題が見つかった。また、今回の留学でたくさんの友人ができた。韓国人学生はさることながら、中国や台湾からの留学生などグローバルな友好関係を築くことができ、良い経験に繋がった。
同級生には卒業し、就職している友人が多くいる中で、卒業時期をずらして挑戦した留学に、初めは「この選択は本当に正しかったのだろうか?」と、不安の方が大きかった。しかし、いざ留学してみると、私より年上の方も多く、年齢の悩みはちっぽけなものだったと感じた。
留学を終えた今、行って良かったという想いが一番強い。行っていなかったら絶対に後悔すると思えるほど良い経験がたくさんできた。韓国語のレベル、行動力、積極性、生活力等、色んな面で能力が上がったと実感している。短い時間ではあったが、この留学で得たものを無駄にしないように進んでいこうという気持ちが芽生えた。
矢野さんの1Week
授業 | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT | SUN |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AM | ゆっくり過ごす | 授業(対話と自己表現) | ゆっくり過ごす | 授業(対話と自己表現) | ゆっくり過ごす | いつもより早めに起床 勉強 | 勉強 |
PM | 家で昼食 勉強 |
学校周辺で昼食 授業(文化トレンド日本語) |
家で昼食 遊びに行く |
授業(文化トレンド日本語) 学校周辺で昼食 授業(コンピューター活用能力) |
家で昼食 ショッピング |
家で軽めの昼食 カフェ、勉強 |
バディで集まる 昼食、カフェ |
NIGHT | 家で夕食 | 勉強 家で夕食 |
カフェ 友人と外食 |
家で夕食 | 友人と夕食 | 家で夕食 | ショッピング 家で夕食 |


