神戸学院大学

男女共同参画推進への取り組み

第4回 「男女共同参画・ジェンダー 卒論合同発表会」を開催しました

2022/02/07

発表した学生の皆さんと、男女共同参画推進室の教員
発表した学生の皆さんと、男女共同参画推進室の教員

2月4日、男女共同参画推進室主催の「第4回 男女共同参画・ジェンダー 卒論合同発表会」をコロナ禍のためオンラインで開催しました。参加者は、学生・教職員40人でした。

今年度は、人文学部、現代社会学部に所属する計6人の学生が、卒業研究の成果を発表しました(進行は、全学教育推進機構の山口真紀講師)。日本の若者におけるLGBTQへの理解度をアンケート調査から明らかにした研究や、主夫概念の変化と社会背景の関連を行政や企業へのインタビュー調査から分析したもの、異装をめぐる歴史およびメディア分析など、テーマは広く多岐にわたりました。発表者は約10分の発表時間の中で、研究の問題意識や手法、導かれた結論をパワーポイントで整理して伝え、参加者との質疑応答も行いました。

参加者全員による投票の結果、佐藤柾季さん(人文学部)の研究「朝ドラの男性形象について」が最優秀賞、また、谷村祥真さん(人文学部)の研究「神戸市における男性の育児休暇の現状と課題」と、長谷川結衣さん(人文学部)の研究「望まない妊娠に対する社会的支援」が優秀賞を受賞しました。

3人からは、「この卒論を書こうと思ったのは、ずっとジェンダーに関心があったから。発表の場を与えていただき、ありがとうございました」(佐藤さん)、「たくさんのひとのご協力がなければ書けなかった。その方達にも感謝したい」(谷村さん)、「センシティブな課題を書き終えることできるか不安だった。たくさんの方に応援していただいた」(長谷川さん)と、受賞の言葉がありました。それぞれ、佐藤雅美学長(男女共同参画推進委員長)名の表彰状と副賞(最優秀賞:3,000円の図書カード、優秀賞:同2,000円)が、また発表参加者全員に図書カード1,000円が贈られます(当日は、画面共有で披露)。
 
参加した教員たちからも、「性の問題、職場や子育ての課題、そして多様性、どの研究も、社会に生きる私たちが解決しなければならない課題に着目したものだった」「難しいテーマのアンケートやインタビューに取り組み、最後まで書き抜いたことに敬意を表したい」「学部を超えてみんなで研究を話し合う機会は楽しく、貴重だと感じた」といったコメントがありました。

最後に、現代社会学部の清原桂子教授(男女共同参画推進室長)から、「どの研究も、オリジナリティと着眼点の素晴らしさがあった。多様性を受け入れあうって素敵だなと感じた人も多かったのではないか。卒論を通して得たことを、ぜひ社会人となっても継続的に活かしていただけたら」と、学生へのエールと参加者への感謝の言葉が述べられました。
 
発表の要旨集はD号館4階の男女共同参画推進室でご覧いただけます。