神戸学院大学

男女共同参画推進への取り組み

第3回「森わさ賞」受賞者による「活躍する卒業生セミナー」を開催しました

2022/07/01

講演の様子
講演の様子
本学卒業生の中村祐美子さん
本学卒業生の中村祐美子さん
質問コーナーで進路選択等について真剣な質問をする学生
質問コーナーで進路選択等について真剣な質問をする学生
全体での記念写真
全体での記念写真

6月28日に活躍する卒業生セミナーを開催し、第3回「森わさ賞」受賞者の本学卒業生・中村祐美子さんが、「有瀬発 開発コンサルタント・コーチの『今だから伝えられる10のこと』」をテーマに講演しました。ハイブリッド形式で開催し、現代社会学部の江田英里香教授による「国際協力論Ⅰ」の受講生とあわせて約80人が参加しました。

中村さんは1998年に神戸学院大学法学部を卒業、2000年に同法学研究科国際関係法学専攻を修了し、その後、JICA(国際協力機構)等でラオスをはじめ多くの国際開発支援に関わってきました。2003年11月にはラオス政府より労働勲章を受章。現在は、子育てをしながら開発コンサルタント、メンタルコーチ、岩手県花巻市教育委員としても活躍しています。

講演では、まず前半に「開発協力の形と意義」「開発コンサルタントとしての仕事」について話しました。実際にかかわったギニア国での飲料水供給計画の事例を提示しながら、開発協力においては「世界の国々の中の日本」という意識を持って、「国際社会の一員として、何ができるのか。何をやっていけるのか?」を考えることが重要であると話しました。

また、開発コンサルタントの仕事について、ドミニカ共和国やタンザニアでの業務内容を時系列に沿って具体的に説明しました。事業に際しては、「相手国の制度・慣習を重視(優先)する」「パートナーシップの確立」など、『支援する/される』という縦の関係ではなく、信頼に基づく横の関係性を構築することの必要性を繰り返し強調しました。

後半では、「開発コンサルタントへの道のり」「今だから伝えられる10のこと」について、自身のキャリアを振り返り、学生へのエールを込めて語りました。中村さんの20代のモチベーション・グラフを見ると幾度も大きな谷があり、その度に偶然の出来事や出会いからより高い目標を定めて進んできたことが分かります。この「偶然」の中には、本学での教員との出会いや留学経験も含まれていました。そして、「夢実現のための法則」を10の段階に分けて解説し、自らを導いていくことの大切さを伝えました。

質疑応答の時間では、国際協力について学んできた学生から「国際協力の仕事に就くために必要な専門性とは」「国によって情報が得られない場合にどうしているか」「コスタリカ元大統領のオスカル・アリアス氏から問われた『日本人として何ができるのか』に対する答えは」といった質問が挙がり、具体的なアドバイスや回答がありました。

講演終了後には、中村さんと一緒に対面参加者全員で記念撮影を行いました。

▼表彰式の記事もあわせてご覧ください。
「第3回「神戸学院大学 森わさ賞」の表彰式を行いました」(2022年3月7日)

男女共同参画推進室