男女共同参画週間記念フォーラムを開催しました
2026/07/08
男女共同参画推進室は23日、VAL21(兵庫県経営者協会女性部会)と協働し、「選択肢のその先へ。―経験から考えるキャリアと働き方―」をテーマにポートアイランド第1キャンパスで「男女共同参画週間記念フォーラム」を開催しました。
国の男女共同参画週間(6月23日~29日)に合わせての企画で、働き続ける将来イメージを描き、ロールモデルを見つけてもらおうと、学生や教職員に参加を呼びかけました。対面とオンデマンドを合わせて、約500人の学生が参加しました。冒頭でVAL21について、兵庫県経営者協会常務理事で事務局長兼人材育成部長の長尾泰明さんが説明しました。
VAL21は、企業で働く会員17人と行政で働く会員5人の計22人で構成。①女性活躍を通じて県内企業を活性化させる②働く女性の意識・地位の向上を目指す③県内で働く女性につながる場を提供する――との目標を掲げ、企業の取り組み調査・先進事例の紹介、会員のスキルアップに向けての勉強会、学生のキャリアデザイン支援などの活動に取り組んでいるといいます。
続いてVAL21に所属する3人のパネリストがそれぞれ発表しました。
■「居心地の良い世界から飛び出そう」神戸市・佐野暢子さん
まず、さまざまな部署を経験した神戸市地域協働局男女共同参画課係長の佐野暢子さんが公務員の仕事の魅力として、「異動が多くて幅広いキャリアや人生経験を積める」「自分のキャリアをどう活(い)かせるかは自分次第である」ことなどを挙げ、「縁の下の力持ちで、迷っている人の背中をちょっと押すような仕事」だと表現しました。今春から担当している現在の職務については「女性の多様な働き方を応援する仕事」であり、「自分にとっては新境地」だと述べました。最後にメッセージとして「居心地の良い世界から飛び出そう」と呼び掛けました。
■自身を支える「人とのつながり」千代田精機・塚田梨佳さん
続いて株式会社千代田精機製造部生産管理課生産管理グループ主任の塚田梨佳さんが各種高圧ガス制御機器の製造販売などを行う会社の業務を紹介し、就職してから現在までの自身のキャリアとモチベーションの高さを折れ線グラフのイラストで示しました。2017年の就職時のモチベーションは最も高く、コロナ禍で下がったものの今はかなり落ち着いて上昇してきていると述べました。同社で働く自身を支える三つの軸は、(職場での)改善の自由度があり、人とのつながりを保て、多様なキャリア観を持つことができることだと述べました。
■「部署を変えながらキャリアを継続」川崎重工業・中井梨恵さん
最後に川崎重工業株式会社人事本部組織風土改革・コンプライアンス総括部人財開発部組織風土改革推進課の中井梨恵さんが夫の海外転勤による休職、米国での出産と育児休暇の取得などを経て2021年に復職し、2026年から人事部門で働くようになった職歴を振り返りました。共働きで働く自身の経験について、経済的・精神的な自立を実感する一方で、子育てと仕事の両立にはさまざまな制度や周囲のサポートが不可欠であり、それらを活用しながらライフステージに応じた働き方を選択することで、キャリアを継続してきたと語りました。
■パネルディスカッションで本音を引き出す
後半は男女共同参画担当の山口真紀講師の司会で3人のパネルディスカッションがありました。最初の質問は「働き始める前と後を比べてギャップは。長く働く不安はなかったか」でした。佐野さんは「あまり先のことは考えない。異動する度に楽しさを見つけた。落ち込んだら旅に出る」と答えました。塚田さんは「嫌になった時は買い物をする。キラキラした裕福な生活はドラマだけのこと」と答えました。中井さんは「一緒に働くメンバーは大切。同じ目標に向かっているメンバー同士であれば乗り越えられることもあると思う」と答えました。
次の質問は「(労働現場などで)男女差は少なくなってきていると思うが、能力というより機会の問題か」。佐野さんは「確かに男か女か、という対立軸は感じにくくなっているかもしれないが、他方で、個々の多様性という要素が仕事の環境に影響するようになった。例えば、ハラスメントについては、過度な萎縮から、職場で率直なコミュニケーションが取りづらくなり、対話そのものが停滞している側面もある」と答えました。塚田さんは「製造業は男性が多い。入った時はお茶くみをしたが今はない。電話も気づいた人が取る。性別というより気遣いが大事」と答えました。中井さんは「女性には海外出張や突発的な仕事を頼まないなど、上司の好意的な配慮が女性の機会を奪い、結果として男女の昇進機会の差につながる可能性がある。そのため、会社は男女に与えられる機会の解消に積極的に取り組んでいる」と答えました。
最後にあいさつした男女共同参画推進室の中山文室長(人文学部教授)が「3人の方に共通するのは仕事を楽しんでおられること。女性は(出産など)避けられないライフイベントの主催者。配偶者を選ぶなら同じようにライフイベントを主催してくれる人でなければ」と述べ、パネリスト3人に感謝の言葉を述べました。




