神戸学院大学

男女共同参画推進への取り組み

「働くことのダイバーシティ」をテーマに男女共同参画フォーラムを開催しました

2023/06/30

多数の学生が参加した男女共同参画フォーラム
多数の学生が参加した男女共同参画フォーラム
あいさつする兵庫県経営者協会の糀谷優さん
あいさつする兵庫県経営者協会の糀谷優さん
学生の質問に答える講師の南谷知美さん(左)と中川聖子さん
学生の質問に答える講師の南谷知美さん(左)と中川聖子さん
講演する南谷さん
講演する南谷さん
講演する中川さん
講演する中川さん

国の男女共同参画週間(6月23日~29日)記念の男女共同参画フォーラムを6月27日、ポートアイランド第1キャンパスで開催しました。

男女共同参画推進室と兵庫県経営者協会女性産業人懇話会(VAL21)が主催し、共通科目「男女共同参画推進論」ポートアイランドキャンパスの受講生らが対面で参加しました。「働くことのダイバーシティ―女性が活躍する企業の取り組みから学ぶ―」をテーマに議論し、有瀬キャンパスの受講生ともオンラインで結びました。

まず、兵庫県経営者協会雇用政策部兼人材育成部の糀谷優主事が企業から23人、行政から8人、計31人の働く女性で構成する「VAL21」の活動について紹介し、「働くこと、働き方、コロナ禍の状況を知り、働く上でのロールモデルを見つけてください」と学生に呼びかけました。

続いて、明石海峡大橋を通る神戸淡路鳴門自動車道などの維持管理にあたる「本州四国連絡高速道路株式会社」の人事部労務厚生課兼人事課の南谷知美さんと、神戸発祥の洋菓子製造・販売で知られる「モロゾフ株式会社」の経営統括本部人事総務部人事担当課長の中川聖子さんの講演がありました。

■コロナ禍で働き方改革が進んだ 南谷さん
南谷さんは女性活躍、働き方改革の取り組みとして同社の「一般事業主行動計画」を示し、「新規採用社員に占める女性の割合を3割以上にする」「女性社員のキャリアアップに向けた支援を図る」などの目標について話しました。コロナ禍における働き方の変化としては、①モバイルノートパソコンの貸与②テレワークの本格導入③サテライトオフィスの導入④早出・遅出勤務の拡充⑤飲み会が少なくなったこと――の5点を挙げました。

働いて思うことは「私は学生時代、そんなに働きたいと強くは思っていませんでした。でも働いて、上司など自分をしっかり見てくれる、大事に思ってくれる人が周りにたくさん増えました。社会人になって変化をもらうことができました」と肯定的な感想を述べました。

■管理職を目指す女性、目指せる女性を増やしたい 中川さん
「お菓子は心の栄養剤。人々の心を癒やし、笑顔の輪を作る」を同社の使命だと話した中川さんは、さまざまな勤務形態を経験して、女性管理職への道を切り開いてきました。仕事と育児を両立して働ける同社の制度の整備をたどり、「女性活躍促進法」施行の後押しもあり、新卒採用の女性の割合、女性管理職の割合など順調に増えてきたことをデータで示しました。

今後さらに、管理職を目指す女性、目指せる女性を増やすことや、女性の離職者を減らすとの目標を掲げました。多様化を示す「ダイバーシティ」の実現については、女性、高齢者、障がい者、高齢者、外国人の採用や待遇改善を順次進めている状況にも触れました。

■学生からは多数の質問
ディスカッションの時間には、「仕事をする上で男女の差を感じることは」「女性の活躍のために必要なことは」などの質問が出ました。「仕事をしていく上で一番大切なことは何ですか」との質問に対しては、南谷さんは「みんなに平等に接することです」、中川さんは「いてくれて良かったと思ってもらえる人になることです」と、いずれも人事担当らしい誠実さを感じる回答でした。

最後は男女共同参画支援室長の中山文人文学部教授の、講師への感謝と男女共同参画実現を目指す言葉でフォーラムを締めくくりました。

※本フォーラムは、学生・教職員を対象にオンデマンドでも配信しています。視聴を希望される方は、男女共同参画推進室(danjokyodo@j.kobegakuin.ac.jp)までご連絡ください。