神戸学院大学

被災地支援活動

令和6年能登半島地震 被災地支援学生ボランティア 第13クール

日時 2026年8月24日(月)~26日(水)2泊3日
場所 石川県能登町ほか
主催 神戸学院大学 災害支援対策本部会議
協力 (株)ぶなの森、神戸学院大学教育後援会、神戸学院大学同窓会
参加者 学生11人、引率2人 計13人
学生所属:人文学部1人、心理学部2人、現代社会学部5人、栄養学部3人
引率所属:現代社会学部1人、学生支援グループ(ボランティア活動支援室)1人
交通 大阪駅~金沢駅 JR特急&北陸新幹線、現地はマイクロバスで移動
宿泊先 8/24・25(2泊)
セミナーハウス山びこ

行程

8月24日(月)

時間 内容 備考
15:20 大阪駅集合(中央改札外 アントレマルシェ前) 夕食購入して、車内で食べる
15:40 大阪駅発 サンダーバード31号
17:00 敦賀駅着
17:13 敦賀駅発 北陸新幹線かがやき514号
17:55 金沢駅着
18:30 能登町へ、マイクロバスで移動 金沢で買い出し(翌日朝食購入)
20:30 宿泊場所到着
セミナーハウス山びこ(能登町黒川33-6)
宿舎で打合せ
*お風呂~22:00

8月25日(火)

時間 内容 備考
08:00頃 起床 朝食(前日に購入)
08:45 宿舎出発 マイクロバス
09:00 【活動①】ブルーベリー畑作業
集合:国盛邸(能登町柳田ス17)
11:30 昼食@国盛邸 お弁当700円
12:30 出発
13:00 不動寺公民館着
14:00 【活動②】不動寺の祭に参加(能登町不動寺)
神事体験、キリコ担ぐ、ミニ縁日出店
駄菓子縁日を学院が用意
(子ども12人)
18:00 祭礼 終了
入浴@ラブロ恋路(能登町恋路3−18)
→途中、コンビニにて翌日の朝食買い出し

ラブロ恋路 入浴料500円
最終受付19:30まで
19:30頃 地域の方と一緒に夕食@不動寺公民館 夕食:BBQなど集落の方がご準備
21:00 終了→セミナーハウス山びこ到着

8月26日(水)

時間 内容 備考
08:30 宿舎出発
09:00 【活動③】祭礼の片づけ
【活動④】能登食材調査隊
別行動:学生:村田・保崎/引率:伊藤智
伊藤智先生 宿舎に合流→活動③へ
12:00 昼食 イカの駅つくもーる(車で10分) 能登町越坂18−字18番地1
13:00 【活動⑤】見附島(珠洲市)→穴水町商店街視察 ぶなの森案内
15:00 活動終了、金沢駅へ出発 *調査隊の保崎さん合流
村田さんは輪島市で解散(実家に戻る)
17:00 金沢駅到着 夕食購入
17:55 金沢駅発 北陸新幹線つるぎ39号
18:36 敦賀駅着
18:44 敦賀発 サンダーバード40号
20:09 大阪駅着 解散

活動の様子

8/25(月)【活動①】ブルーベリー畑作業(能登町 国盛邸)

午前は、これまで何度も家屋の片づけなどのお手伝いをしてきた国盛さんの畑作業をお手伝いしました。収穫時期は終わっており、害虫予防の網を撤去する作業でした。まだ残っていたブルーベリーの実を美味しくいただくこともできました。国盛邸は歴史のある古民家で、震災および豪雨で被災されながらも解体せずに修繕を繰り返し、残していくことを予定されています。本学学生には、宿泊や復興の拠点として活用できないかアイデアがほしいと宿題をいただきました。
国盛邸(能登町)
ブルーベリー畑
網の撤去作業をお手伝いしました
活動を終えて、家の中でお弁当をいただく
国盛さん、仮設住宅にお住まいです
移動のバスの中から。まだ復旧途中の道路

8/25(火)【活動②】伝統的なお祭に参加(能登町不動寺)

昨年2026年8月(第9クール)に引き続き、祭りに参加しました。不動寺集落、キリコ祭り、本学学生の参加の経緯などは、昨年の活動報告書を参照ください。

高齢化、人手不足等で、神輿を先導する「キリコ」や「神輿」が出せていなかった不動寺でしたが、昨年本学学生が参加するということで久しぶりにキリコを出されました。そして、今回はお神輿も出され、本来のお祭りが復興しました。
また、2026年3月(第11クール)で不動寺にお伺いし、神戸で実施している「被災地応援物産展」の売り上げの一部を寄付したところ、その寄付金を使って不動寺「集落紋」のTシャツを作成され、本学学生にプレゼントいただきました。集落の方、学生が同じTシャツを着て祭りに参加することでぐっと溶け込むことができました。

集落のリーダー新谷氏(元小学校先生)
Tシャツを着て、1年ぶりキリコに再開
厳かに神事が行われた
本学学生も学業成就をお祈りいただきました
さあ、座布団を担いで、いざキリコへ
集落の子どもたちも着飾って一緒に参加
重くて持ち上がらない!
肩の痛みを我慢して担ぎます
集落を練り歩く
今年は神輿も出た。キリコは神輿を先導します。
女性も担ぐ新しい時代へ(昔は男だけ)
引率も担ぎました
夜は集会所で子ども縁日、うちわデコ
磁石でさかな釣り
夕食をごちそうになりました
岩手県陸前高田市からきたミュージシャン

8/26(水)【活動③】お祭りの片づけ

最終日の午前は、キリコの片づけを手伝いました。
キリコを倒して解体する
解体される作業を見守る学生
集落の倉庫に運ぶ
最後は、お礼をして集落を出ました
金沢への帰りに、倒壊した見附島(珠洲市)へ
観光地として早期の復興を!
穴水駅前商店街の会長さんのお話を伺いました
穴水の仮設商店街を視察

    参加学生の学び、気づき *事後アンケートから一部抜粋

  • 被災地の人々の『言葉』から学ぶことが多くあった。被災地の人々から『国のお金の使い道』という言葉を度々耳にして、必要な所(被災地)にお金が使われることの大切さを痛感した。
  • 国盛邸も、商店街も、今ある資源を生かしていく、新しい産業を生み出していく等の『アイディア』が求められていて、次に進もうとしている人のために外部から意見を提供するアドバイザーのような人が必要だと感じた。
  • 災害時に中高生が活躍したというお話と、能登を盛り上げるためにボランティアをしている現地の高校生との交流から若者の力の偉大さを感じた。
  • 能登地震から1年以上経った現在、復興が進む中、元には戻らない現状があることを感じた。「私だったら、現状をどうするか考えてみて」と言われて、能登がどうしたら元気を取り戻せるのか考えました。もし能登に来なければそのように「自分ごと」として考えることはなかったし、大変な中でもキリコ祭りを開催している人々の強さを見れることもなかった。
  • 最終日に、栄養学部の私は能登食材調査隊に参加した。その際、さつまいも農家さんが、「農業を開始してこれまで精神的にも経済的にも大変な思いをしてきた。しかし、こうして神戸の学生が能登に来てくれるだけでも元気をもらった」と言っていただいた。また、「神戸へ帰ったら家族や友達に能登のことを伝えてほしい」とおっしゃっていた。
  • 不動寺の方にお話を伺いました。「ボランティアに頼り続けることが必ずしも地域のためになるとは限らず、自分たちの集落だからこそ、自分たちの力で次の一歩を踏み出すことが大切だ」ということを教えていただきました。また、「ボランティアは一方的な奉仕ではなく、活動する側もここでしか得られない経験や学びなど、何かしらの価値が必要だ」という話も印象に残りました。
  • 「今回の活動で、祭りや能登を好きになってもらい、これからも関わってくれる人を増やしたい」とおっしゃっていました。その話を聞き、ボランティアとは単に助ける/助けられるという関係ではなく、地域が自立していくためのきっかけをつくり、人と地域との新しいつながりを生み出すものでもあるのだと気づきました。また能登に行って地域の方々と関わっていきたいです。
  • 不動寺の新谷さんの話で、被災した経験を持つ人が、今度は別の被災地を励ます側になるという話が印象に残った。被災地同士が支え合い、次の一歩につなげていく姿から共助の大切さを感じた。

    引率者所感

    まず、体調不良や熱中症も心配されたが、全員が事故や病気もなく全行程を無事に果たすことができてよかった。暑い中で、重いキリコを肩に乗せて数時間歩くことはハードだったと思われるが、学生たちは笑顔を絶やさず気持ちよく活動することができた。 今回は、全員が能登のボランティア派遣の活動は初めてのメンバーであったが、神戸学院のこれまでの活動の延長として継続的な活動の一端を担えた。例えば、国盛邸の蔵は、これまでの活動で水害のあとの泥を丁寧にふきとってキレイにし、2階の家具や荷物を急なハシゴを通って下して片づけるなどの手伝いをしていた。家主からは、「せっかく学生さんがキレイにしてくれたので、解体せずに残したい、住宅もおかげで修復の  目途が立ってきたので、今後は学生の活動拠点として使ってほしい」との言葉をいただいた。
    不動寺の祭りも 去年に引き続き継続して関わることで内容がさらに充実し、復興と活性化にも関われている実感を得ることができた。具体的には、昨年の寄付をもとに揃いの集落のTシャツを制作して今回の学生たちが地元の方とそろいで着用できた。学生がキリコ担ぎに加わることで、人員の余裕ができて神輿もかつぎ出せた。子ども縁日はブースも増やし、子どもの参加者も増加しているなど、地元に受け入れていただくことで可能になる活動ができた。継続して活動しているからこその信頼関係が、より充実した活動内容へとつながり、学生にとっても復興や被災地が抱える課題をより深く実感できることになった。
    能登の経験を神戸で伝える、熊本につなげるなどの波及効果も期待できる言葉を地域の方からも聞くことができた。行程のバランスとしても、農業、歴史的住宅、集落のコミュニティ、観光地、商店街、食文化など短い期間ではあるが多様な側面に触れることができた。多様な側面から被災地を感じることは、今後の復興を学生たちが考え、行動していくために非常に重要である。