神戸学院大学

被災地支援活動

令和6年能登半島地震 被災地支援学生ボランティア 第11クール

日時 2026年3月16日(月)~18日(水)2泊3日
場所 石川県能登町、珠洲市、輪島市
主催 神戸学院大学 災害支援対策本部会議
協力 (株)ぶなの森、神戸学院大学教育後援会、神戸学院大学同窓会
参加者 学生8人、引率2人 計10人
学生所属:法学部2人、経済学部2人、心理学部1人、現代社会学部1人、栄養学部1人、薬学部1人
引率所属:現代社会学部1人、学生支援グループ(ボランティア活動支援室)1人
交通 大阪駅~金沢駅 JR特急&北陸新幹線、現地はワゴン車で移動
宿泊先 3/16・17(2泊)
セミナーハウス山びこ

行程

3月16日(月)

時間 内容
13:45 大阪駅集合(中央改札外)
14:12 大阪駅発 サンダーバード27号
15:33 敦賀駅着
15:41 敦賀駅発 北陸新幹線つるぎ28号
16:38 金沢駅着(金沢駅からワゴン車)
17:00 能登町へ移動
19:00ごろ 宿泊場所到着 *夕食、風呂
セミナーハウス山びこ(能登町黒川33-6)

3月17日(火)

時間 内容
07:00 起床(朝食)
08:30 宿舎出発
09:00 【活動①】輪島市内視察
12:00 昼食(現地飲食店)
13:00 【活動②】シイタケ原木栽培 菌植え付け
(不動寺公民館:能登町不動寺8-200-1)
徳島大学生と交流、館長の講話ほか
16:00 終了
17:00 宿泊場所到着*夕食、風呂
宿舎で打合せ
セミナーハウス山びこ(能登町黒川33-6)

3月18日(水)

時間 内容
07:00 起床(朝食)
08:15 宿舎出発
09:00 【活動③】農業法人すえひろで小豆の選別
すえひろ(珠洲市若山町出田ホほ26)
12:00 昼食(現地飲食店)
午後 【活動④】視察(珠洲市視察)
17:00 金沢駅到着(ワゴン車返却、夕食購入)
18:05 金沢駅発 北陸新幹線つるぎ41号
19:02 敦賀駅着
19:14 敦賀発 サンダーバード42号
20:38 大阪駅着 解散

活動の様子

3/17(火)【活動①】輪島市内視察

午前は、本学の現地活動をつないでいただいている「ぶなの森」の案内で、地震と豪雨で甚大な被害を受けながらも復興の拠点となっている「もとやスーパー」、海に面した丘の斜面に広がる棚田「白米千枚田」の復旧の様子、そして大火災があった輪島市沿岸部の朝市通りの視察を行いました。親族を亡くされながらも地域FMで発信を続けられる男性、更地に化した商店街で営業を続けられる酒屋の店主との交流もあり、学生は復興の厳しさとともに前向きに挑まれる被災者から「力」をいただきました。
昭和36年創業のもとやスーパー
店内、地震、豪雨で甚大な被害を被った
支援者が宿泊できるスーパーとして復活
地域FMで復興状況等を発信されている
大きく崩れ、土砂が入り込んだ沿岸部の棚田
地元の有志らが復旧の作業を続けている
輪島市沿岸部の朝市通り
地震で大火災が発生し、約240棟が消失した
傾いたままの電柱
営業を続けられている日吉酒造
店主のお話を伺いました

3/17(火)【活動②】能登町集落「不動寺」で活動

午後は、昨年の8月にキリコ祭りの神輿を担がせていただいた能登町不動寺へ。同じ集落に継続して訪れることで交流が深まり、活動の意味も深くなっていきます。今回はシイタケの菌植え体験をさせていただきました。徳島大学から3人の学生が来ており、一緒に作業をしました。
作業後は公民館和室で、館長さんの災害を学ぶ講話がありました。最後に本学から物産展の売り上げと常設の募金箱からの寄付金を贈呈しました。不動寺の祭礼の復興に使っていただきます。
昨年8月にキリコ祭の神輿を担がせていただいた
今回は公民館でシイタケの菌植え体験
慣れない作業も見様見真似で頑張りました
徳島大学の学生と活動しました
公民館和室で館長の講話
物産展と支援室募金箱から寄付金

3/18(水)【活動③】農業法人すえひろで小豆の選別

すえひろでの活動は今回で4回目となります。震災のための人手不足や豪雨での建物や農産物の甚大な被害で、大幅に農作業が遅れています。半日のお手伝いではありますが、学生が継続してお手伝いすることで少しでも復興への励ましになれたらと願っています。
大きさや状態を見て売りに出す小豆を選別
黙々と作業をする学生
すえひろの製品。出荷が遅れ、品切れが続いている。
学生とすえひろのみなさんと集合写真

3/18(水)【活動④】珠洲市視察

午後からは、津波被害のあった珠洲市の沿岸部にある町田町の商店街を視察しました。営業するお店が少なく閑散としているなかで、再建をめざすいろは書店、ホビーつぼのを訪ねました。坪野さんからは、震災当時の話や、奥能登国際芸術祭に出品された作品も見せていただきました。次に珠洲市宝立地区に移動し、地震で全壊し、プレハブ寺院として再建を目指している往還寺の住職からお話をうかがいました。
現在は仮店舗で営業する全壊した「いろは書店」
昭和20年代創業の「ホビーつぼの」
仮設住宅のカーテンに刺繍をした店主の坪野さん
作家鴻池朋子のプロジェクトに縫い手として参加
プレハブで再建された「往還寺」
上が震災前、下が倒壊したお寺
住職のお話を伺った
周囲は更地となり閑散としている
帰りは見附島に寄って金沢駅へ帰りました

    参加学生の学び、気づき *事後アンケートから一部抜粋

  • 不動寺公民館の館長さんが、東日本大震災被災地の陸前高田市の方々から学んだことをいかされていた。そして、今度は、私たちが能登の方々とつながることで、その経験や思いを周囲の人へと伝えていく役割があるのだと感じた。
  • 今回の活動を通して感じたことは、自分の力不足でした。私たちが行った作業は、地震が起こる前であれば能登の皆さんが普段通り行えていたことの一部にすぎず、復興という大きな視点で見ると十分な力になれたとは言えないと感じました。地域の人たちが前向きに生活を立て直そうとしている姿や「続けていく」という強い意志に触れて、自分ももっと頑張ろうと思えた。ボランティアはただ助けるだけじゃなくて、逆に自分が力をもらうことも多いんだと感じた。
  • 作業自体は単純でも、みんなで協力して一つのことをやりきる経験や、人とのつながりの大切さも学べたと思う。さらに、ボランティアがすべてを解決するわけではなくて、地域の人たちの力や継続的な支援が大切なんだと気づけたのも大きな学びだった。
  • 今回の経験を通して、災害や地域の課題を「自分ごと」として考えるきっかけになったし、これからも関わっていきたいと思えた。
  • 短期間の関わりではできることが限られている。目の前の作業はできても、根本的な課題の解決には時間も継続的な支援も必要で、もどかしさを感じた。
  • 目の前の光景や現地の方々の思いを、自分の言葉で正しく紡ぎ出すことの難しさ。自分の解釈一つで現実が歪んでしまう怖さを感じ、すぐには答えを出せない自分自身の未熟さに直面しました。
  • 繋がりは信頼であるということです。環境に適応しながら考え続け、たとえ小さな一歩でも動き続けること。そして、現地で学んだ感謝を忘れない強い思いを、自分たちの場所でも語り継いでいく責任を感じました。
  • 物理的な復旧作業だけでなく、現地の今のリアルな状況を外へ発信し、現地に足を運ぶ人を増やす活動が必要だと感じました。また、きのこの植え付けや小豆の選別のような、現地の方々の日常の営みに寄り添い、信頼関係を維持する継続的なサポート必要だと感じた。
  • 「まちのラジオ」の方から明るく過ごすことを目的として、遠い先を見るよりも一歩ずつ前に進んでいくという、被災地での心の持ち方について学びました。
  • 心に残った言葉は、公民館館長さんから「まず3日は耐えろ」という教訓。これは私たちが周囲へ確実に伝達していくべき言葉だと感じました。そして、ぶなの森さんから電柱が曲がり家屋が潰れた生々しい風景の中で、まだまだ現状を知ってほしい、もっとここへ来てほしいという強い願いを感じました。

    引率者所感

  • 支援室学生スタッフ災害班メンバー、一般学生、学部も学年もさまざまでしたが、能登へのボランティア経験者が2人おられたことによって、2日目夕方からの振り返りの際、多様な意見が出された。
  • 被災地の初期特有の体力勝負の活動ではなく、それほど安全に作業するためのチームワークは求められていませんでしたが、作業を経る度に見えないチームワークが醸成されました。
  • 本学のチームだけではなく、徳島大学の学生と突然ともに作業をする場面になっても上手に、安全に作業ができていました。
  • 活動2日目の町野町のもとやマーケットでお会いした「輪島市町野地区臨時災害放送局まちのラジオ」のパーソナリティーの方、輪島市の朝市(日吉酒造)および千枚田、能登空港、不動寺集落、活動3日目の珠洲市のすえひろ、ホビーつぼの、往還寺、2日目、3日目両日のコーディネートしてくださったぶなの森の高峰さんと今井さん、被災から2年余りが過ぎた被災地に残り、守る地域の住民の方々から直接お話をお伺いする機会をいただき、現場のいまをたくさん見せていただくことができました。
  • 現地において、次年度に向けた活動の依頼も数件いただくことができ、本学の能登ボランティアの3年目へつなぐことができた活動となりました。