神戸学院大学

研究・産学官連携

「大学見本市2025~イノベーション・ジャパン」にて薬学部の鷹野正興教授がポスター展示を行い研究成果を発表しました

2025/10/10

活発な意見交換を行う鷹野教授
活発な意見交換を行う鷹野教授
展示ブースで説明する鷹野教授
展示ブースで説明する鷹野教授

薬学部の鷹野正興教授が8月21日~22日にかけて東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催された国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する「大学見本市2025~イノベーション・ジャパン」において「降圧薬を目指したブラジキニン受容体アゴニストの開発」と題したポスター展示を行い、その研究成果を発表しました。

この見本市は、全国の大学等から創出された研究成果の社会還元、技術移転を促進し、実用化に向けた産学連携を支援する国内最大規模の産学マッチングイベントです。

鷹野教授の研究室では、世界で初めて、「ブラジキニン ダブルノックアウトマウス」を作製し、このマウスが持続的な高血圧状態を示すことを明らかにしました。この画期的な研究結果から、ブラジキニンが恒常的な血圧低下作用を有し、ブラジキニン経路の活性化が、血圧低下に重要な役割を果たすことが示されました。

この発見に基づき、鷹野教授はブラジキニン受容体アゴニストを活用した、新規降圧薬の開発に大きな可能性を見出しています。現在主流の降圧薬とは異なる作用メカニズムを持つこの新規薬剤は、治療抵抗性高血圧や既存薬の副作用回避といった臨床的課題に対する新たな解決策となることが期待されます。

本学の展示ブースには、会期中延べ100人近くの企業関係者の方が立ち寄り、活発な意見交換を行いました。この度の出展を通じて、本学の研究シーズが社会実装へと繋がり、新たな医療の発展に貢献することを期待します。

担当者は「神戸学院大学は、今後もこのような産学連携の機会を積極的に活用し、社会課題の解決に資する研究を推進してまいります」と述べています。