神戸学院大学

英国の外務・開発省閣外相らが在神戸ウクライナ名誉領事館を訪ねました

2025/12/17

マルホトラ外務開発省閣外相(左)、ブライス総領事(右)に展示品について説明する岡部名誉領事
マルホトラ外務開発省閣外相(左)、ブライス総領事(右)に展示品について説明する岡部名誉領事
ウクライナパビリオンのポスターの前で記念撮影する岡部名誉領事とマルホトラ閣外相
ウクライナパビリオンのポスターの前で記念撮影する岡部名誉領事とマルホトラ閣外相
ハーブティーを飲みながら懇談する一行
ハーブティーを飲みながら懇談する一行
マルホトラ閣外相にウクライナの民芸品を贈る岡部名誉領事とアンナさん(右)
マルホトラ閣外相にウクライナの民芸品を贈る岡部名誉領事とアンナさん(右)
ウクライナの民族衣装を紹介する岡部名誉領事
ウクライナの民族衣装を紹介する岡部名誉領事

英国のシーマ・マルホトラ(Seema Malhotra)外務・開発省閣外相(インド太平洋担当)、在大阪英国総領事館のマイケル・リチャード・ブライス総領事らの一行が12月17日、ポートアイランド第2キャンパスの在神戸ウクライナ名誉領事館を訪ね、大阪・関西万博2025のウクライナパビリオンから譲渡された展示物を見学しました。

一行はポートアイランドにある理化学研究所計算科学センターのスーパーコンピューター「富岳」などを視察した後に立ち寄りました。名誉領事の岡部芳彦国際交流センター所長から、戦闘で使われた兵士のヘルメットや銃弾痕が残るホームセキュリティーシステムの操作盤など6点について説明を受けました。マルホトラ閣外相は「操作盤は銃弾を受けても作動していたのですか」などと質問し、岡部所長は「故障せず、作動していました」と答えました。

この後、岡部所長に加え、名誉領事館と松口正記念ウクライナ研究センターでインターン中のアンナ・トライノさん(大学院人間文化学研究科修士課程)も加わってウクライナのハーブティーを飲みながら懇談しました。岡部所長はロシア軍からウクライナ軍が奪った戦闘車両の部品を紹介し、一行はその重さに驚き、戦争の厳しさを実感した様子でした。

マルホトラ閣外相はアンナさんに話しかけ、「戦争が続くウクライナの親族や友人とは連絡は取れているのですか」と尋ねました。アンナさんは「毎日連絡していますが、ネットがつながらないこともよくあります。親族の何人かは国外で暮らしているので連絡は簡単ではありません」と答えました。また、日本での生活について尋ねられ、「私たちの国を理解してもらうためにウクライナの文化を日本の人たちに伝えるよう努力しています」と答えました。

マルホトラ閣外相はウクライナを紹介する多くの展示物を見て、「ここは日本に住むウクライナの人たちにとって本当に安らぎを感じる施設ですね」と感想を述べました。さらに、「イギリスはずっとウクライナを支援してきたし、これからも支援します」と話し、アンナさんを励ましました。