2021年度の学位記授与式を３月22日、有瀬キャンパスで実施しました。新型コロナウイルス感染防止のため、今年度も全体での式典は行わず、学部や研究科（大学院）ごとに午前と午後に開催時間を分け、会場も分散させて開催しました。

この日の神戸市内は朝からの雨となり、気象庁によると、同市中央区の最高気温は10.2度までしか上がらず、平年より4.1度も低く、２月中旬並みの寒さとなりました。

式に先立ち、学生放送局員によるラジオのDJ風の学内放送がありました。山田海さん（法学部２年次生）と奥村彩音さん（グローバル・コミュニケーション学部１年次生）が卒業生たちの入学した2018年当時、はやっていた曲を放送し、４年次生に対する感謝の気持ちを軽妙なトークで伝えました。

スポーツサイエンス・ユニットの学位記授与式では佐藤雅美学長のメッセージが動画で流れ、共通教育センターの高梨薫副所長から2021年度全日本ビーチバレーボール大学男女選手権大会でペア女子準優勝した山本誉さん（法学部）に学長賞が授与されました。高梨副所長は続いて「レジリエンスとは失敗しても立ち直る回復力のことで、誰もが持っているとされます。異質な考えも自分の中に取り込むことによってたくましさを身につけてください。困難にぶつかっても内にあるレジリエンスを忘れずに」と、卒業生にはなむけの言葉を贈りました。

同ユニットの卒業生答辞で、中塚倫さん（人文学部）は「コロナ禍で大学生活の後半は自粛生活を余儀なくされました。一方、部活動の休止などもあり、自粛生活によるストレスに苦しむ独り暮らしの人には、十分寄り添いきれませんでした。大学時代に味わった苦しさが自分自身の糧になるように、生きていきたいです」と力強く述べました。

一方、心理学部の学位記授与式では秋山学学部長が、「皆さんは（コロナ禍という）前例のない危機を経験されました。それでも周りの人々と協力し合えばきっと乗り越えることができます。これからも異なる価値観を持つ人との出会いを楽しんでください」と、祝辞を述べました。

キャンパスには教職員や在学生が祝福のメッセージをぎっしり書き込んだ大型イラストボード２基が設置されました。各棟の窓ガラスなどには「LIFE IS A JOURNEY!」（人生は旅だ）のキャッチコピーが目立つ春らしいデザインのポスター（この日の一部新聞朝刊にもカラー広告を掲載）が多数貼られ、卒業生や修了生の新たな門出を祝福しました。