ベルサール秋葉原で行われた「ビブリオバトル首都決戦本戦2011」に本学学生が参加しました
2012/01/14
本学で行った『ビブリオバトル@KGU』(ビブリオバトル首都決戦2011予選会)で優勝した大津早紀さん(人文学部3年次生)が10月27日、優勝の報告とともに首都決戦で行う発表を岡田豊基学長の前で披露しました。最初は少し緊張気味でしたが、日ごろの練習の成果を発揮しました。
岡田学長は本学でビブリオバトルが行われていることに大きな関心を示し、本学を代表して出場する大津さんを激励しました。
「ビブリオバトル首都決戦本戦2011」は10月30日にベルサール秋葉原で行われ、入場者は1600人にのぼりました。準決勝は、全国の予選会を通過した34人のビブリオバトラーが決勝進出をかけ、5ブースに分かれて実施。大津さんは、Cグループで7人のビブリオバトラーと準決勝を戦いました。
大津さんは、3番目に発表し、終始落ち着いた口調で相手に分かりやすく話をしていました。本に記載されている写真を資料として準備し、見ている方が注目するようなプレゼンテーションを行っていたことが印象的でした。他の発表者は身振り手振りや言葉の抑揚でプレゼンを行うことが多かったので、資料を準備していた大津さんは独自性をアピールできていました。
すべて発表の後、ビブリオバトラー7人と、観客約30人が投票を行いました。投票は挙手制で、ビブリオバトラーは自分以外の発表者に投票するルールです。『赤ちゃんの科学』(大阪大学)の発表者が9票を獲得し、決勝へ進むことになりました。大津さんは4票を獲得しグループ2位と素晴らしい結果を残すことができました。
大津さんは「準決勝でどうすれば本の内容や面白さを伝えられるのかを考えてプレゼンテーションしましたが、笑いという形で会場からリアクションが返ってきたことがうれしかったです。緊張のため、早口になっていたのか予定より少し時間が余ってしまうなど、ひやりとする場面もありました。残念ながら決勝には進めませんでしたが、『イグ・ノーベル賞』を読みたいと票を入れて下さった方々がいたことを光栄に思っています。
決勝はさすがだと思えるほど面白いプレゼンテーションがそろっており、ハイレベルな書評を通してビブリオバトルの独自性を感じました。普段は手に取らないであろう本に触れ興味がそそられたことは、貴重な経験だったと思います。見応えのある勝負でとても楽しめました。
ビブリオバトル首都決戦への参加によって自分の興味の範囲外へと知的好奇心が広げられ、新たに読みたいと思える本に出会えたことをうれしく思います。また、全国から集まった学生と知り合えたことも良い思い出になりました。本離れが進んでいると言われる昨今ですが、お勧めの本を持ち寄った学生を始め、あの日会場にいた人々が、本を読むことや本そのものに何かしらの気持ちを寄せているのだと思うと感慨深かったです。本の面白さを改めて知る、特別な一日となりました。」と感想を述べています。