明石の名所「魚の棚(うおんたな)」で新聞会メンバーが職場体験をしました
2011/02/07
春を呼ぶイカナゴ、明石鯛に明石タコ…。今や明石市を代表する観光スポットとなっている魚の棚商店街。魚の棚と書いて「うおんたな」と読みます。その歴史は古く、遠く江戸時代までさかのぼるとか。全長350メートルのアーケード街に、魚屋さんを中心に練り製品や塩干物を扱う店、お寿司屋さんなど約100軒が所狭しと並んでいます。板の上に魚をずらりと並べて売る様子から名付けられたこの商店街で6日、わが新聞会の依藤敏紀(経済学部1年次生)・中村勇太(法学部2年次生)が職場体験などを行いました。
魚の棚商店街が発行するミニコミ誌「うおんたな」の取材の一環でした。「うおんたな」誌は、新店舗の紹介や明石焼きなどの料理特集など商店街に関する様々な情報を発信していますが、「学生の視点で編集に協力してほしい」との依頼が大学にあり、昨秋発行した第15号から新聞会と栄養学部のメンバーが記事を作成しています。
職場体験は、鮮魚店「魚利」。日の出前の午前6時、僕たちが店に着いた時には既に仕事は始まっていました。体験者の2人は海老の殻を剥く、保冷用の氷袋を作る、すし屋などのお店へ魚を自転車で配達するなどの仕事を行いました。昼は商店街のすぐ近くにある明石市公設卸売市場水産部分場で競りを見学。「昼網」といわれる、まだ水揚げされたばかりでぴちぴちの魚、飛び交う競りの専門用語。その熱気に思わず圧倒されました。午後からもお客さんを呼び寄せる声出しや洗い物など夕方までみっちりと体験できました。
店主インタビューも、次号の誌面のメーン記事です。3店舗、3世代別に魚屋の店主さんにインタビューをし、その歴史から商店街や魚屋の世代間の考え方の違い、あるいは同じところを見つけるのが目的です。インタビューに応じて頂いた店舗は「魚利」「松庄」「かねき」。以前の魚の棚はどんな様子だったのか、現状はどうなのかをうかがい、最後に将来展望について話してもらいました。
ミニコミ誌「うおんたな」の第16号は来月下旬に明石市全域に配布されます。学内にも配置しますので、今回の職場体験が誌面にうまく反映できているかどうか、ぜひとも手にとって見てください。