神戸学院大学

「創造的復興サミット」関連「高校生・大学生による活動報告会」で本学から学生3人が発表しました

2025/09/20

活動報告する田中さん(左)と岩尾さん
活動報告する田中さん(左)と岩尾さん
パネルディスカッションする高校生と大学生(右端が石塚さん)
パネルディスカッションする高校生と大学生(右端が石塚さん)
発言する石塚さん
発言する石塚さん
活動報告会の会場
活動報告会の会場
記念撮影する(左から)石塚さん、齋藤知事、岩尾さん、田中さん
記念撮影する(左から)石塚さん、齋藤知事、岩尾さん、田中さん
参加者全員による記念撮影
参加者全員による記念撮影
「次世代の行動宣言」を発表する石塚さん
「次世代の行動宣言」を発表する石塚さん

阪神・淡路大震災から30年の節目となり、兵庫県は「創造的復興」の理念を発信する「創造的復興サミット」を9月20日に神戸ポートピアホテルで開催し、国内外の被災地の知事や市町村長らを招いて議論しました。サミットに先立って「高校生・大学生による活動報告会」があり、現代社会学部社会防災学科の学生3人が防災・減災の取り組みなどを発表しました。

まず6校から10人の高校生・大学生による活動報告があり。本学からは岩尾正貴さんと田中萌楓さんが学科の授業や防災に関わる課外活動団体での取り組みを紹介しました。消防士を目指す岩尾さんは能登半島地震の発生直後、被災地支援学生ボランティアに参加して、がれきを処理したと述べ、所属する学生団体「Seagull Rescue」では、ロープ結索の方法など人命救助に役立つ技術を一般にも紹介していることを話しました。一方、「防災女子」に所属する田中さんは、災害食の講習でポリ袋を使った調理法を紹介して蒸しパンを作り試食してもらったり、作り方のレシピブックを配ったりして喜ばれていることを報告しました。

2人は「災害を経験していない私たちがそれを学ぶことで、次の災害で力となる仲間を増やすことにつながればいい」と、締めくくりました。ほかの高校生や大学生も、たとえ震災を経験していなくても被災者から体験を聞くことで、それを自分たちのこととして受け止め、次の世代に語り継ぐことの大切さの認識では共通していました。

続いて兵庫県立舞子高等学校環境防災科の初代科長だった諏訪清二さんをファシリテーターに各校によるパネルディスカッションがあり、本学からは石塚碧士さんが登壇しました。「なぜ防災に興味を持ったのか」について石塚さんは、「(海上保安官の活躍を描いた)ドラマ『海猿』を見て人を助ける仕事がかっこいいなと思ったのが最初です。阪神・淡路大震災では私の父と祖母が神戸で被災しました。震災20年の年に慰霊行事の行われた東遊園地に父と訪れた際、犠牲者の名前を刻んだ銘板に手を合わせる人を見て自分に将来何ができるのだろうと考えたということもあります」と述べました。また、「かつては人の命を助ける消防官を目指していましたが、今は人の命を守る自治体の防災職員を目指しています」と付け加えました。

「防災に関わって自分の中で何が変わったか」というテーマでは石塚さんは「能登の被災地に行って悲惨な現実を目や耳、鼻で感じることができました。人と人とのつながりをこれまで以上に感じ、成長できたと思います」と述べました・

午後からのサミットでは「高校生・大学生による次世代の行動宣言」を石塚さんら6人が議論を踏まえて発表しました。①次の世代に残す②より安全なまちをつくる③自分事として想像力を育てる④防災教育を充実させる⑤被災地と関わり続ける――の5項目。石塚さんは、「防災教育は学ぶだけで終わってはいけない。次の災害に備え、生き抜く力を育むことに取り組む必要があります」と主張しました。

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