神戸学院大学

研究・産学官連携

民間財団等

広島県カ-ボンリサイクル関連技術 研究開発支援補助金(県内企業課題解決型)

(目的)

広島県は、関係する企業・大学・団体等と連携しながら、カ-ボンリサイクル関連技術の基礎研究から社会実装まで幅広く取り組んでいくことで、世界のカーボンニュ-トラルの実現に貢献するとともに、県経済が飛躍的に成長を遂げることをめざしています。

このため、カ-ボンリサイクル関連技術の研究開発および実証を取組む者、および県内でカ-ボンリサイクルに係る課題を抱える県内企業を支援し、県内でのカ-ボンリサイクルに係る研究・実証事業の数を増加させ、もってカ-ボンリサイクル関連技術の社会実装を推進することを目的として、本事業を実施しています。

(本学採択課題)

課題名

広島県内CO2循環を目指した、CO2選択的回収剤による溶鉱炉排ガス中CO2の効率的回収

内容

2050年カーボンニュートラル実現のため、大規模CO2排出源の一つである溶鉱炉におけるCO2の効率的回収は不可欠です。CO2回収では、化学吸収法として一般的にアミンを用いるが、アミンは親水性基であるため、従来、排ガス中CO2に加えて水分も吸収することが永年課題となっていました。これらの課題解決のため、大気(CO2 約0.04 vol%)よりも高濃度条件の溶鉱炉排ガス中のCO2(CO2 約5-10 vol%)を選択的に回収するアミンの選定およびラボプラント(小規模装置)の設計、製作し、実ガス(広島県の三井金属鉱業株式会社内の溶鉱炉排ガス)による検証を行い、CO2のみを選択的に回収するシステムの構築を三井金属鉱業株式会社と連携して取組みます。

一般社団法人カーボンリサイクルファンド

一般社団法人カーボンリサイクルファンドでは、カーボンリサイクル技術のコスト低減等に向けた研究、あるいはカーボンリサイクルの社会実装に向けた課題解決に関する研究等に対する助成・支援を通じて、カーボンリサイクル・イノベーション創出に貢献することを目的とし、研究助成活動に係る公募を実施しています。

新たなCO2放出システムによる高効率大気中CO2回収技術の開発

薬学部 教授 稲垣 冬彦

2023年度は、一般公募枠で56件の申請に対し14件の採択テーマが決定し、2021年度、2022年度に引き続き、薬学部の稲垣冬彦教授が、カーボンリサイクルファンド研究助成金に採択されました。

2022年度の本助成プロジェクトにおいて、CO2の放出に関して研究を行った結果、新たな手法によりCO2を放出できる機構を発見しました。今年度は、本機構の更なる解明と発展のため、大気中CO2選択的回収の新システム開発とエネルギー試算を本研究助成期間内に目指します。
CRF研究助成活動 2023年度採択テーマ

成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)

「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」は、中小企業者等が、ものづくり基盤技術およびサービスの高度化に向けて、大学・公設試験研究機関等と連携して行う研究開発およびその事業化に向けた取り組みを支援する事業です。
この参画研究機関として薬学研究科の水谷特命教授が採択されました。補助事業期間は3年で、2023年度は2年目にあたります。

再生医療市場の成長に貢献する細胞間クロストーク型バイオマテリアルの開発

薬学研究科 特命教授 水谷 健一

現在の再生医療における主要な技術である細胞シートは、2次元培養であるため、生体組織の再生には限界が指摘されています。このため、立体的な組織再生を可能にする3次元組織培養用バイオマテリアルの開発が望まれています。

一丸ファルコス株式会社は、魚などから糖タンパク質複合体であるプロテオグリカンを高純度に抽出・精製する技術を確立し、3次元培養に活用できる天然物由来材料の開発を推進しています。

一方、本学薬学研究科のこれまでの研究で、プロテオグリカンが神経幹細胞の3次元組織形成促進作用や、血管内皮細胞の管腔形成促進作用を有することを明らかにし、プロテオグリカンが組織再生に応用できる有用な材料となる可能性が見出されています。本共同研究において、プロテオグリカンの生理機能をさらに追求することで、3次元組織培養用バイオマテリアルの事業化を目指して研究を推進しています。