神戸学院大学

研究・産学官連携

神戸市

神戸市では、大学等との連携を進めていくために、「大学等」と「地域」、「産業界」、「行政」の連携に関する神戸市のワンストップ窓口を企画調整局つなぐラボ内に設置し、様々な産学官連携事業・助成金を公募しています。
神戸市で公募されている、これら産学官連携事業・助成金についての採択状況を紹介します。

神戸医療産業都市
「神戸医療産業都市クラスター交流会」and「第27回OPEN INNOVATION cafe」

(公財)神戸医療産業都市推進機構が主催し、2022年12月16日に開催されたクラスタ-交流会において発表を行いました。

経鼻投与を介したペプチド・抗体・核酸医薬の脳送達法の開発

薬学部 准教授 亀井敬泰

薬物の脳移行は、血液脳関門 (BBB) や血液脳脊髄液関門 (BCSFB) が存在するため、薬物を脳内へ送達することは困難であることが知られています。その中で、経鼻投与が低分子から高分子薬物の効率的な脳送達を可能にする有望な投与ルートになりうると期待されています。一方で、バイオ薬物を鼻から脳に移行させるためには、嗅神経細胞や嗅粘膜上皮細胞への取込みを向上させる手法を組み合わせることが必須となります。
本発表では、細胞膜透過ペプチド(CPPs)併用投与を介したペプチド・タンパク質薬物のNose-to-Brain送達システムについて紹介しました。この技術は、従来困難であった中枢疾患の薬物治療を発展させる有望な基盤技術として期待できます。

アーバンイノベーション神戸

神戸市の地域課題・行政課題の解決等を目的とした、若手研究者の研究活動経費を補助する制度です。
2022年に採択され、2023年度も継続になります。

土壌中の炭素貯留による低炭素社会の構築のための学校校庭の芝生化と有機農業の推進

現代社会学部 講師 菊川 裕幸

本研究の目指す最終目標は、「学校校庭の芝生化」および、「農地への有機肥料の施用」による土壌中への炭素貯留量の増加ならびにその定量化により、「神戸市地球温暖化防止実行計画」における新たな二酸化炭素吸収源対策を実現することです。
また、これらの取り組みについて学校現場で児童・生徒を対象とした環境教育の一環として、有機農業の推進のための教育・普及活動を展開します。この学校現場と農業現場の両輪で行う取組を「神戸市地球温暖化防止実行計画」においても新たに位置付け、将来的には「こうべCO2バンク」によるクレジット申請も目指します。