本学を今秋卒業したフィギュアスケート選手の坂本花織さんは北京冬季五輪銅メダル、世界選手権２連覇の偉業を達成し、９月30日に有瀬キャンパスで挙行された今年度前期の学位記授与式では学長賞を受賞しました。

中村恵学長が式辞の中で「１年半ほど前に見たテレビのドキュメンタリー番組」が紹介した「一人の女子学生の苦闘物語」について触れました。「人生で一番素敵なことは偶然起こる」という卒業生・修了生への、はなむけの言葉を導き出すために紹介したストーリーで、女子学生が坂本さんを指すことは誰にも分かりました。

さらに、中村学長は得点を稼ぐ「特別な演技」ではなく持ち味のスピードを生かした演技を完璧にするという道を選んだ彼女の選択を紹介しました。「特別な演技」をする「有力者」の失敗もあって彼女は表彰台の栄誉を得ました。「偶然」と言っても、それが起きるためには「計画された努力と準備」が必要だとの結論でした。

この式辞に注目した藤塚大輔記者が中村学長にインタビュー取材で真意を尋ね、坂本花織さんにもフィンランドで、学長式辞を聴いたときの感想を取材してまとめた力のこもった記事です。

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