「ウクライナ映画祭」で本学の在神戸ウクライナ名誉領事館でも第1弾の作品上映がありました
2026/10/20
駐日ウクライナ大使館主催、在神戸ウクライナ名誉領事館など共催の「ウクライナ映画祭」が全国各地で実施され、ポートアイランド第2キャンパスの同名誉領事館でも10月19日、神戸会場第1弾「セコンド・ウインド(原題Second Wind)」の上映会がありました。ウクライナを支援する多数の市民が集まりました。
作品は戦争で深い傷を負った5人のウクライナ兵士が、アフリカ最高峰・キリマンジャロ(標高5895メートル)への登頂に挑む姿を追ったドキュメンタリーです。義肢を装着した4人の兵士と、重傷を負いながらも前線に立ち続けた女性狙撃手らは「障害は限界ではなく、挑戦である」という信念を胸に、再び自分の人生を取り戻すための旅へと踏み出します。
上映前に岡部芳彦名誉領事(国際交流センター所長)が開会あいさつし、「私たちは踏みにじることのできないウクライナの人々の不屈の魂を見てきました。『セコンド・ウインド』も新たな息吹と再生の物語。極限を生き抜いた人々の生の言葉と命の物語は引き継がれていきます」と述べました。
また、ウクライナ出身で米国在住のプロデューサー、ゲンナジー・ガジンさんは「日本語のことわざ『七転び八起き』はこの映画の魂を表現しています。傷だらけで立ち上がる兵士たち…。息切れになった人がまた新しい息を見つけて立ち上がる物語です」と述べました。監督のマシャ・コンダコヴァさんも「戦争の悲劇は撮りたくなかったのです。生きているという気づきをスクリーンで表現したかったのです」と意図を説明しました。
終了後に、岡部名誉領事の司会で、マシャさんと遠隔参加の映画に登場する女性狙撃手、オリハ・イェホロワさんを交えてアフタートークがありました。岡部名誉領事が「このテーマを映画にしようと思った理由は何ですか」と質問し、マシャさんは「(プロデューサーの)ガジンさんのアイデアです。ウクライナのレジリエンス、復興の力になると思って引き受けました」と答えました。また「標高5000メートルを超える高度での撮影で監督やスタッフにとっての困難だったことは?」との質問にマシャさんは「私自身は登山の経験はありませんでした。厳しい気象条件でチーム全員が風邪などで体調を崩しました。ドローンも故障しました。登頂の感激の場面は撮影カメラの電池が切れ、私のスマホで撮影しました」と裏話を披露しました。
戦場に戻って負傷し、治療、リハビリを経て再び前線にいるというオリハさんには岡部名誉領事が「登頂してウクライナ国旗を掲げたときに何を感じましたか」と質問。オリハさんは「自分への愛と怖さ、疲れを感じ、涙があふれました。次に戦死した親しい友のことを思いました」と答えました。さらに、「5人でどうやって困難を乗り越えたのですか」との問いには「ジョークのおかげです。監督にも(ふざけすぎだと)怒られたくらいです」と語り、厳しい状況でもユーモアを忘れなかったことが力になったようです。
兵士5人は前線に戻ったり、退役軍人の組織で市民や子どもに体験を語る活動をしたりして社会復帰を果たしました。
ウクライナ映画祭は本学で24日、25日にも開催されます。映画祭の参加申し込みページはこちら
読売テレビの情報・ニュース番組「ten.」でも10月19日に報道されました。
「神戸 ウクライナ映画祭が開幕 兵士の社会復帰が課題」ネットの動画ニュースはこちら
