佐藤雅美学長が退任した３月31日夕、ポートアイランド第１キャンパスＡ号館の１階に教職員が集まり、離任の瞬間を惜しみました。

拍手で迎えられた佐藤学長はあいさつし、「在任中にコロナ禍があり、経験がなかったことだけに当初はお先真っ暗に思えました。しかし、高等教育機関としての機能を止める訳にはいきませんでした。ここまでやって来ることができたのは多くの方のご協力のおかげです」と感謝の言葉を述べました。

西本誠實理事長は「学生の伸びしろを伸ばす教育というのは佐藤学長が考えて実践され、私学教育界でも有名なワードとなりました。学生の良いところを引き出して伸ばす教育は我々も引き継いでいきます」と、はなむけの言葉を贈りました。

住智明大学事務局長は「学内でこれだけの重責、重要な役職を務めてこられた方は、少なくとも私の知る限りではおられません。学長を離れられても別の視点からご意見をいただければうれしいです」と、述べました。山木暢法人事務局長から花束を贈られた佐藤学長は多くの拍手に見送られてキャンパスを後にしました。

佐藤学長は法学部長、副学長などを経て2016年７月に学長に就任。22年３月末まで２期５年８カ月余りの任期を務めました。この間、心理学部心理学科の開設（18年）などがあり、「地域と繫（つな）がる大学」を掲げて地域や企業、行政などとの連携を深め、学生が大学の歴史を学ぶ「自校教育」にも力を注ぎました。