神戸学院大学

戦火の続くウクライナから神戸に避難した皆さんと本学学生が、日本文化の体験を通して交流しました

2022/08/26

福笑いで「マリオ」に挑戦するウクライナからの避難者
福笑いで「マリオ」に挑戦するウクライナからの避難者
福笑いで日本文化を少し体験
福笑いで日本文化を少し体験
風鈴に涼しげな絵付けをする避難者の女性
風鈴に涼しげな絵付けをする避難者の女性
ウクライナの人たちと交流し、記念撮影する学生たち(前列)
ウクライナの人たちと交流し、記念撮影する学生たち(前列)
美しい桜が描かれた風鈴
美しい桜が描かれた風鈴

ウクライナから神戸に避難した人たちと本学学生との文化交流会が8月17日、ふたば国際プラザ(神戸市長田区)で開かれました。ボランティア活動支援室学生スタッフ国際班が主催し、同学生スタッフ8人とウクライナ出身の8人が集まりました。

本プログラムは、公益財団法人神戸国際コミュニティセンター(KICC)とNPO法人神戸定住外国人支援センター(KFC)の協力により実現しました。学生たちは、言語の壁に苦戦しながらも、日本の伝統的な遊びの福笑いゲームと風鈴の絵付け体験を通して、祖国の戦火から逃れた人たちと交流を深めました。

福笑いゲームでは、海外でも認知度の高いゲーム・アニメキャラクターのマリオやピカチュウなどの顔が用意されました。初めに学生が目隠しをして実演をし、ウクライナの皆さんにも体験してもらいました。おかしな人気キャラクターの顔が出来上がると、苦難をくぐってきた人々の表情も緩み、みんなで大いに楽しみました。学生たちは、通訳に助けてもらいながら、「ウクライナの方は、日本のどんなアニメを知っていますか」と尋ねるなどして、コミュニケーションを取っていました。

風鈴の絵付け体験では、国際班の学生が夏の風物詩・風鈴について説明すると、ウクライナの人たちは自分のスマートフォンで風鈴の写真を検索し、何を描くか、想像を膨らませていました。日本とウクライナ両国の国旗と象徴的な花などを描くことで、絵付け体験を通して、両国の文化に思いをはせる人も多く見られました。

今年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まり、悲惨な状況に神戸でできるウクライナ支援はないかと国際班の学生が一から企画した本プログラム。学生スタッフ国際班リーダーで経営学部3年次生の野間力斗さんは「ウクライナの方々の笑顔をたくさん見ることができたので、やってみて良かった」と企画成功に安堵の様子でした。

KICC多文化共生コーディネーターの山本祐子さんは、今回の活動はとても有意義だったとして、「もう少し回を重ねてより多くの人を巻き込みながら、交流会を定期開催することができればと思う」と話していました。

この企画は、秋以降にも継続して開催されることが決まっており、本学学生とウクライナの人たちとの交流は、今後深まっていくことが期待できそうです。【取材と執筆は学生スタッフ広報班の井上晴史さん(現代社会学部現代社会学科2年次生)が担当しました。