神戸学院大学

「総領事館連携講義」で在大阪イタリア総領事が講義しました

2026/10/08

フィリッポ・マナーラ総領事(左)に客員教授の委嘱状を渡す岡部所長
フィリッポ・マナーラ総領事(左)に客員教授の委嘱状を渡す岡部所長
講義するフィリッポ・マナーラ総領事
講義するフィリッポ・マナーラ総領事
総領事の講義を聴く学生
総領事の講義を聴く学生
総領事への質問を促す岡部所長(左端)
総領事への質問を促す岡部所長(左端)
総領事と岡部所長を囲んで記念撮影する学生
総領事と岡部所長を囲んで記念撮影する学生

共通教育科目の授業として企画された「総領事館連携講義」が今年度も始まり、10月7日、有瀬キャンパスで在大阪イタリア総領事館のフィリッポ・マナーラ総領事がイタリア語で講義しました。ポートアイランド第1キャンパスともオンラインでつなぎ、総領事の提案で通訳の代わりにAIによる日本語の字幕を表示しました。

自己紹介したマナーラ総領事は「ある職業につくには道はいろいろ」だとして、ボスニア・ヘルツェゴビナなど世界各地で働いた後の2010年にイタリア外務省に入り、米国の首都ワシントンなどでの勤務を経て2025年2月に総領事として着任したと話しました。

総領事館の業務として、愛知県から西の29府県に在住するイタリア人約2600人の生活を守り、渡航ビザ発給のほか、イタリアの文化や観光の魅力を日本に紹介し、両国間の友好関係を深めることを挙げました。今年は江戸末期に日伊修好条約が結ばれて160年にあたりますが、実際には両国の交流の歴史は「天正遣欧少年使節」の伊藤マンショ(マンチョ)らが大名の名代としてイタリアに渡った1582年にさかのぼることも紹介しました。

昨年の大阪・関西万博でのイタリア館の設置、今年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪の開催と日本選手の活躍などで日伊両国の関係は深まっており、大阪市とミラノ市のように姉妹都市の締結がさらに増えると望ましいと総領事は述べました。特に高齢化、出生率の低下という両国に共通する社会課題の解決に向けて社会・経済面だけでなく生物学・医学面でも日伊の学術協力を促進したいとの姿勢も示しました。

また、イタリアへの関心を言語の学習や読書、映画などを通して深めてもらう拠点としてイタリア文化会館(大阪市北区中之島)があり、「喜んで情報を提供していきたい」と締めくくりました。観光に関する情報としては、来年7月にナポリでヨットレースの「アメリカズカップ」が開かれるとして、ヨット愛好家の人たちにはぜひ訪れてほしいと呼びかけました。

講演後に会場との質疑応答となり、授業を担当する国際交流センターの岡部芳彦所長からの「この1年間、関西で最も印象に残ったことは何ですか」との問いに、マナーラ総領事は「準備に費やした時間、報道の量から言っても大阪・関西万博です」と答えました。イタリア館を訪れたという学生は感想を聞かれ、「(展示されている)芸術作品が素晴らしかったです」と述べました。

逆にマナーラ総領事からは「皆さんの中で海外で働きたい人はいますか」との質問があり、挙手したのは3人でした。「日本で働きたい」としたのは約半数。「45%の学生は決めかねているようです。普通の反応だと思います」と述べました。

最後に岡部所長がマナーラ総領事に客員教授の委嘱状を渡して記念撮影しました。