神戸学院大学

日経STEAM2023シンポジウムに本学の学生たちが参加しました

2023/07/25

発表する経営学部の辻ゼミ生
発表する経営学部の辻ゼミ生
継続的に購入してもらうために必要なことは商品の魅力。発表のまとめを述べる辻ゼミ生
継続的に購入してもらうために必要なことは商品の魅力。発表のまとめを述べる辻ゼミ生
総合リハビリテーション学部理学療法学科の体験コーナー
総合リハビリテーション学部理学療法学科の体験コーナー
協力して体験コーナーを運営した理学療法学科の学生たち
協力して体験コーナーを運営した理学療法学科の学生たち
多数の高校生が訪れた体験コーナー
多数の高校生が訪れた体験コーナー
相談コーナーで高校生の入試相談に応じる本学職員
相談コーナーで高校生の入試相談に応じる本学職員

日経STEAM2023シンポジウム(主催:日本経済新聞社大阪本社)が2023年7月19日、大阪市天王寺区上本町の大阪国際交流センターで開催され、本学は「学生サミット 未来の地球会議」など複数のプログラムに参加しました。

「学生サミット 未来の地球会議」では国内外の高校生、大学生チームが未来の地球を守る方法を提案しました。本学は経営学部の辻幸恵教授の3年次生ゼミナール生が「フェアトレードでインクルーシブな社会を作る」と題して発表しました。

発表したのは高島未帆さん、宮脇美佳さん、中畑皓太さん、和田望夢さん、安田葵さんの5人です。公平・公正な貿易により発展途上国の生産者の生活を向上させ、貧困の解決を目指すフェアトレードの仕組みをまず説明しました。さらに、フェアトレードの推進によって、人種、民族、性別など、さまざまな背景を持つ人を排除させず、個性を尊重し、共生できる環境を作るインクルーシブな社会を作るという目標を示しました。

2019年12月と今月上旬に神戸で私立大学生を対象に実施したアンケート調査によって、フェアトレードもインクルーシブも認知度が高くないことや、デザイン性のあるパッケージが支持されていることを確認しました。このため、神戸市中央区の神戸マルイでフェアトレードコーヒーのパッケージに使用する障がいのあるアーティストの作品を展示する企画を実施してインクルーシブ、フェアトレードの理解促進を行ったことを報告しました。今後はこれらのアート作品をパッケージに用いた商品を大学祭などで販売していく計画を示しました。

最後に「商品を一時的に購入してもらうのではなく、購入してもらうための工夫が求められます。寄付意識だけでなく、商品自体に魅力を感じてもらえる情報発信の継続を考える必要があります」との課題認識で締めくくりました。

質疑では、審査員の三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社シニア・スチュアードシップ・オフィサー高口伸一氏から「パッケージで目を引くのは一つの方法だと思います。しかし、継続的な販売をするにはパッケージだけでは弱いのではないでしょうか。ほかにどんな方法が考えられますか」との質問をいただきました。代表して安田さんが、「まず商品を知ってもらうことです。方法としてはSNSだろうと思います。個人やサークルのアカウントを使って多くの人に情報発信し、知ってもらうことで、ギフトなどを通じて認知度を上げて、好循環を作り出すことで継続的に買ってもらえるようになるのではないかと考えます」と答えました。高口氏からは「ストーリー性が描けると面白いと思います」と、貴重なアドバイスがありました。

体験コーナーでは総合リハビリテーション学部理学療法学科の下和弘助教と学生たちがブースを設置し、機器を用いて姿勢や身体機能のチェックを行い、専門的なアドバイスも行いました。

相談コーナーでは、入試に関する個別相談に担当職員が応じました。