神戸学院大学

第3回明舞セミナーを図書館と協働で行いました

2012/03/07

選定してきた本を会場に展示。ポップやレイアウトにも気持ちを込めました
選定してきた本を会場に展示。ポップやレイアウトにも気持ちを込めました
ブックトークは緊張しました。皆熱心に聞いてくださり、開催してよかったと感じました
ブックトークは緊張しました。皆熱心に聞いてくださり、開催してよかったと感じました
展示図書も熱心に見てくださり、質問もいただきました
展示図書も熱心に見てくださり、質問もいただきました

第3回となる明舞セミナー「まだ早い!?今からでも遅くない!?高齢期への備え」を2月25日 午後1時半~3時半、松が丘ビル3階大会議室で行いました。朝から雨の寒い日でしたが、30人ほどの参加がありました。

第1部は、社会リハビリテーション学科の糟谷佐紀准教授が「あなたの家はこのまま住み続けられますか?」と題して講演。人の生活は環境による影響が大きく、特に高齢期は、屋外よりも屋内の事故発生率が高く、まさか家の中の事故が原因で死につながるとは予想していないのではないか、との問いかけがありました。誰しも生活能力を補うことが必要な時期を迎えますが、そのときにより生活しやすい環境をどう作るかで、行動範囲や屋内の危険度がずいぶん変化することを具体的なバリア解消の例を紹介しながら解説しました。改修にかかる費用や活用できる制度についての説明もあり、参加者は真剣に聞き入っておられました。明舞団地の高齢者向けに役立つ情報を掲載したパンフレット(糟谷・西垣作成)の紹介、配布も行いました。

第2部は社会リハビリテーション学科1年次生西垣ゼミの6人が、「高齢期の特徴を知るのに役立つこんな本」と題して、3冊の本を取り上げ、ブックトークを行いました。この企画は図書館の地域交流事業と協働し、図書館を地域の社会資源として活用してもらう試みの一環として実施しました。学生は定期試験終了後、図書館に通い司書の方の指導を得て、本の選定、パワーポイント作成、ポップの作成、プレゼンテーションの練習、展示の方法などの準備を積んできました。寺西葵さん、小比化結芙さんは「年齢の増加とともに変わってくる楽しい食事」という本を紹介しました。高齢期の身体特性、高齢者向けの献立や食品選びのポイントをまとめており、とてもためになる内容であると参加者の声を聞くことができました。

輪野泰士さんと島田圭佑さんは「認知症ケアブック」を紹介し、認知症と物忘れの違い、認知症の原因、ケアの原則など基本的な情報をわかりやすくまとめ、ユーモアを交えながら発表しました。

重田一征さん、竹内愼二さんは「Get Happy! レクレーションゲーム」を紹介し、高齢者、障がい者の方々にとってのレクレーションの考え方を解説したあと、具体的なゲーム紹介を行いました。実際にゲームも実践し、目を閉じて体内時計で1分間をはかってみる「1分間ゲーム」では10秒以上ずれてしまう方もあり、自分の感覚をもっと鍛えたいというつぶやきも聞かれました。「しりとりゲーム」もやってみましたが、急にあてられて戸惑われる方もありました。久しぶりにゲームをされた方が多く、会場は盛り上がりました。最後に、図書館事務グループ長の小畑さんから、図書館の説明と地域の方に活用していただく方法について説明がありました。終了後、参加者は本の展示コーナーに立ち寄り、手にとって熱心に見入っておられました。学生にいろいろ質問される姿も見られ、学生はもっと勉強する必要性を感じたようです。