神戸学院大学

兵庫県立考古博物館でのワークショップ「クイズでクッキー」を行いました

2008/09/19

どんぐりでクッキー作り
どんぐりでクッキー作り
どんぐりクッキーに興味を持つ子どもたち
どんぐりクッキーに興味を持つ子どもたち
親子で楽しめるワークショップ
親子で楽しめるワークショップ
全員で記念撮影
全員で記念撮影

今年度から神戸学院大学と兵庫県立考古博物館の協力で始めたインターンシップ「博物館を助け隊」では、8月3日にワークショップ「クイズでクッキー」を行いました。縄文人が食べていたといわれる"どんぐり"でクッキーを作り、簡単なクイズに答えてもらった人にそれらを配るという企画です。

非常に好評で、予定の150セットを配りきり、また、博物館のかたがたからも大いに賞賛をうけ、さらに次の企画を期待されました。

県立考古博物館は昨年、開館したばかりで参加型、経験型の展示を中心にし、ボランティアとともにさまざまな企画をおこなっています。こうした館の特徴もあり、博物館実習とは異なる形で県立博物館と私立大学とのコラボレーションを実現できました。

やりがいを感じることができたワークショップ-学生のレポート-
三浦純子(人文学部 人間心理学科 3年次生)

今回のワークショップは、兵庫県立博物館の学芸員の方のご協力により、前日から会場準備などを行い本番を迎えました。

ワークショップ「クイズでクッキー」という企画は、クロスワード式の古代クイズに答えてもらい、その答えになる「どんぐり」の粉を使用した、どんぐりクッキーを引き換えに渡すという内容でした。それぞれのクイズの答えは、博物館ないの有料スペースにある、「テーマ展示室」で見つけられるようになっています。対象年齢は、博物館の来館者で一番多いとされる、小学校低学年に絞りました。よって、クイズ用紙にひらがなを用い、幹事にはふり仮名をふり、わかりやすい文章にまとめました。私が担当したのは、会場のデコレーションと、ポスター作りでした。会場のデコレーションは事前に自宅で作成し、形が崩れそうなものは、博物館に持ち寄り作成しました。ポスターも、一目見て何が言いたいにか分かるような配置に工夫しました。学芸員の方にも手伝っていただき、仕上がりを見たときはとても感動しました。そのポスターの効果もあってか、前日にはボランティアスタッフの方に「子どもたちが明日のクッキーのことを話していたよ」と話を聞かせていただき、とても嬉しかったです。

そして迎えた本番当日、初めは緊張してなかなか声が出せなかったのですが、お客さんが訪れるたびに声をかけていき、興味を持ってもらえるように説明を加え、クイズ用紙を手渡しました。子どもたちは楽しそうに「テーマ展示室」に入って行き、大人の方もクッキーを手渡すと「本物のどんぐりを使っているの?」などと質問を受け、答えたりしているときにとてもやりがいを感じました。自分の中で予想を上回る来客数で、クッキーは用意していた132セットのうち、131セットを配り終えることができました。クイズの内容は、事前に試してみたところ、難しくて対象年齢層は困ってしまうだろうと予想して少し修正しましたが、実際に体験した子どもに尋ねてみると、意外にも「簡単だったよ」と言われてびっくりしました。このようにして、企画は全体的にとてもスムーズに遂行することができました。これは、博物館の方のサポートがなくては成立しなかったと思います。大学側も初めての試みで、私たちも思うようにいかない部分もありましたが、その分のサポートをしていただき、本当に頼もしい存在でした。

この企画を通して、博物館内の古代の文化への興味はより一層増し、自分たちでここまでできたという自信にもつながりました。しかし反省点も数多くあったので、その部分は今後の活動に生かしていきたいと思いました。