神戸学院大学

産官学連携で新規就農者を育成する「楽農アカデミー」開講式を有瀬キャンパスで実施しました

2023/05/16

有瀬キャンパスで実施した開講式
有瀬キャンパスで実施した開講式
あいさつする中村学長
あいさつする中村学長
受講生を代表してあいさつする槌賀さん
受講生を代表してあいさつする槌賀さん
あいさつするJA兵庫六甲の海妻神戸西地区担当理事
あいさつするJA兵庫六甲の海妻神戸西地区担当理事
あいさつする神戸市の安岡農政担当局長
あいさつする神戸市の安岡農政担当局長
全員で記念撮影する開講式の出席者
全員で記念撮影する開講式の出席者

新規就農促進のために神戸市が創設した「神戸ネクストファーマー制度」を活用して新たな農業者を育てる「楽農アカデミー」が開設され、開講式が5月13日、有瀬キャンパスで行われました。

本学とJA兵庫六甲、神戸市が産官学連携プログラムとして企画しました。後継者不足で世代交代が進まず、高齢化が進んでいるのが農家や農業が抱える全国的な課題です。その解決に向けて、将来の新規就農者を獲得し、遊休農地の拡大に歯止めをかけることを目指します。

「楽農アカデミー」の120時間のプログラムは、農作物栽培の基礎から販売方法までのノウハウを持つJA兵庫六甲、現代社会学部・経営学部・栄養学部を擁する本学、行政施策で農家を支援する神戸市のそれぞれの強みを生かして準備されており、農業の実践と経営に生かすことができる内容です。講義は本学有瀬キャンパスで行い、実習は神戸市西区伊川谷町の井吹南営農組合管理の圃場で行います。

第1期受講生は34歳から76歳までの24人(男性16人、女性8人)で、開講式には全員が参加しました。まず、本学卒業生のしらくに(白国)高太郎神戸市議(垂水区)が開講に向けてJA兵庫六甲と本学の橋渡しをした経緯を説明しました。続いて中村恵学長が「本学は『地域と繫がる』を(教育や活動の)キーワードとしています。楽農アカデミーは、開設準備が進む大学都市神戸の『地域連携プラットホーム』に、産官学連携の先行モデル事例として注目してもらえるはずです」と、あいさつで述べました。さらに、JA兵庫六甲の海妻俊一神戸西地区担当理事と神戸市の安岡正雄農政担当局長のあいさつが続きました。

最後に受講生を代表して、芦屋市でモモとブドウを栽培している槌賀みずはさんがあいさつし、「4年前まで人事の仕事をしていたのですが、大阪府柏原市のブドウ園を訪れた折り、とてもおいしいブドウを栽培されながら後継者がいないので来年で廃業すると聞いてショックを受け、農業をやってみたいと思いました。でも、個人でやるにはハードルが高く、農業関係の会社に就職しました。米作りも3年目です。農業は自分で一から栽培し、収穫すれば食べることもできるぜいたくで豊かな職業だと思いました」と、他業種から転職して農業を始めた動機と現状を紹介しました。さらに「日本の食料自給率は38%で、農業の担い手不足は深刻です。(アカデミーの開設で)みんながもっと気軽に農業に取り組むきっかけになればと思います」と語り、熱い期待と学ぶ意欲が伝わりました。

「楽農アカデミー」のホームページはこちら