神戸学院大学

東日本大震災等の被災地支援活動

令和元年台風第19号被災地緊急支援ボランティア(宮城第2陣)

日時 2019年12月7日(土)~8日(日)
場所 宮城県伊具郡丸森町
主催 神戸学院大学災害支援対策本部会議
協力 丸森町災害ボランティアセンター、東北福祉大学、東北学院大学 他

1. 活動先

宮城県伊具郡丸森町字大目(五福谷川流域の被災家屋周辺)

人的被害

死者10名、行方不明1名、ケガ2名(軽傷2名)

決壊河川(県管理)

内川10か所、新川4か所、五福谷川4か所

住家被害
全壊   103件(被害状況認定調査より)
大規模半壊242件(同上)
半壊   601件(同上)
準半壊   6件(同上)
一部損壊 285件(同上)
床上浸水 827世帯
床下浸水 194世帯
(以上11/29 時点、丸森町ホームページから)

2. 参加者

学生7名、職員2名 計9名
 学生所属:法学部2名、経済学部1名、人文学部1名、現代社会学部2名、グローバル・コミュニケーション学部1名
 引率所属:KAC学生支援グループ2名

3.活動内容及び参加

丸森町災害ボランティアセンターの紹介で、以下の活動に参加した。
  • 五福谷川流域の被災家屋のビニールハウス内及びその周辺の片付け(泥出し)
  • 4.交通

    神戸~宮城 飛行機:往路 伊丹空港~仙台空港、復路 仙台空港~神戸空港
    現地移動  マイクロバス(借り上げ)

    5.宿泊

    学生:東北学院大学ボランティアステーション(土樋キャンパス大学院棟)
    引率:仙台の宿泊施設

    6.行程

    【12月7日(土)】

    時間 内容 備考
    06:40 伊丹空港集合
    07:40 伊丹空港発  8:50 仙台空港着
    09:00 マイクロバスで移動 途中(9:45)
    昼食・飲料の購入
    10:00 丸森町災害ボランティアセンター到着
    受付、先方のニーズに合わせ活動のマッチング
    11:00 丸森町字大目の被災家屋でボランティア活動
  • ビニールハウス内の泥出し
  • 途中、昼食休憩
    15:00 ボランティア活動終了・後片づけ
    災害ボランティアセンターへ移動、活動報告
    15:30 ボランティアセンター出発 途中(15:50~16:40)
    ウェルパーク角田で入浴
    17:30 東北学院大学土樋キャンパス(宿泊施設)到着
    振り返り研修
    18:00 引率は宿泊所へ移動

    【12月8日(日)】

    時間 内容 備考
    07:20 マイクロバスで引率宿泊所出発
    07:50 東北学院大学(宿泊施設)出発 途中(8:35)
    昼食・飲料の購入
    08:50 丸森町災害ボランティアセンター到着
    受付、先方のニーズに合わせ活動のマッチング
    前日と同じ依頼者
    09:30 丸森町字大目の被災家屋でボランティア活動
  • ビニールハウス内及びその周辺の泥出し
  • 途中、昼食休憩
    15:00 ボランティア活動終了・後片づけ
    災害ボランティアセンターへ移動、活動報告
    15:20 ボランティアセンター出発 途中(15:40~16:45)
    ウェルパーク角田で入浴
    17:25 仙台空港到着
    振り返り研修、アンケート提出
    19:35 仙台空港発  21:00 神戸空港着、解散
    被災家屋の庭に泥が侵入し、ひび割れている
    庭の泥かき
    広大なビニールハウスで泥かき
    作業が終了後の様子
    氾濫した河川の様子。低地の集落が被災を受けた
    今回は女子の方が多いチームだった

    学生の感想

    • テレビで見ていたものと全く印象が違っていた。
    • 被災された方が自分たちを受け入れてくれたので、本音を聞くことができた。
    • 2日間で出来ることは少なかったが、マイナスからゼロに戻せたようだった。
    • 今回は全員がそれぞれの役割を果たせていたと思う。
    • 泥出しの大変さを実感した。
    • ボランティアには体力が必要であると感じた。
    • 農業の大変さが実感できた。
    • ボランティア活動を初めて体験して、チームワークの大切さと、それが心の支えになると感じた。
    • ボランティアは他者の経験を聞けることに意味がある。
    • 復興へのきっかけになったと思う。
    • 今回の経験をみんなに伝えたい。
    • これからが大切である。何かの形で支援できれば続けていきたい。

    引率の感想

    •  今回依頼された泥出し作業はかなりきつい作業で、女子学生には重労働であったが男子学生のサポートで無事に終えることができた。学生たちは各々の役割を果たせていたと思う。
       依頼主から災害当時の状況を伺ったが、テレビ等の報道では伝えられていない生々しい内容であった。しかし、今は住居よりも収入源となる農業の再開に目を向けており、いろんな計画を伺うことができた。このような前向きな姿を見ていると、励ましに来た私たちが逆に元気を貰いに来ているようであった。終了時の挨拶で言われた「短くても気遣いの言葉をかけていただけるのが何よりも嬉しい」と涙ぐまれていたのがとても印象に残った。
       現地の状況からみて復旧にはまだ時間を要するようなので、今後寒さが厳しくなるにつれボランティアの応募が減っていくのではないか心配である。
    •  活動を通じて最も強く感じたことは、現地にも私たちと同じ日常があるということ、そして私たちにできることは、被災前の日常を取り戻すための、少しのお手伝いをさせていただくということだった。
       現地に行かなければ分からない、感じることができないこともたくさんあった。被災から2か月経過しているにもかかわらず、いまだ手付かずのままになっている道路や田畑はたくさんあり、まだまだ復興へのボランティア活動は必要であると感じた。
       機会を作って、もう一度現地に行ってボランティア活動に参加したいと考えている。

    以上