神戸学院大学

被災地支援活動

2014年12月19日(金)~22日(月) 学生ボランティア派遣 報告書

本ボランティアバスは「ひょうごボランタリープラザ」との共同開催です。

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名 宮城県災害支援学生ボランティアバス(大学主催)
日程 2014年12月19日(金)~22日(月) 3泊4日(2泊は車中泊)

行程・内容

12月19日(金)

(全員KACに集合)KAC=神戸学院大学有瀬キャンパス

16:45 KAC 151G教室集合 →「事前研修会」
19:00 KAC 11号館前にバス到着、備品等積み込み
19:24 KAC 出発。バスにて宮城県へ。最初のSAでは夕食休憩として長めに休憩。
その後は途中SAにて2、3時間おきに休憩。

―バス車中泊―

12月20日(土)

朝のSAで朝の支度、朝食として長めに

08:45 沿岸部視察(石巻市門脇地区)
09:30 石巻市南境団地到着(バスは近隣のミニストップに停車)→備品下しなど
10:00 仮設住宅で活動開始
午前の部
■第4団地:①大掃除隊、②ベンチ・濡れ縁点検隊&MAP作成隊
■第5団地:③クリスマス会手伝い隊
12:00 昼食休憩
午後の部:午前の活動を継続
16:00 活動終了、片付け
16:45 完全撤収 →ミニストップでバス待機
17:30 宿泊施設へ向けて出発
18:30 松島町フットボールセンター(宮城郡松島町手樽字大蓬沢13-1)
19:00 夕食、その後お風呂
21:00 振り返り及び翌日の活動の打合せ

12月21日(日)

07:00 朝食(朝食時間は出発の1時間前としています)
~寝具の片づけ、部屋の掃き掃除、トイレ・風呂・洗面台の掃除~
08:10 宿泊施設出発(バス迎え)

途中で、昼の弁当を買う(コンビニまたはスーパー)

08:45 閖上中学校視察(名取市閖上地区)30分程度
9:30 現地到着(バスは箱塚屋敷近くの元ダルマ薬局駐車場)
10:00 箱塚屋敷で活動開始(昼食はリーダーの指示に従う)
午前・午後の部
①大掃除隊、②集会所DE交流隊
14:15 活動終了 →後片付け、撤収
14:45 タクシーで近隣のスーパー銭湯(極楽湯)に移動、備品も持参
15:20 入浴、場所が可能なら振り返りなど
16:24 出発(バスは駐車場で待機)
途中SAにて2、3時間おきに休憩
―バス車中泊―

SAで夕食

12月22日(月)

最後のSAで朝食

07:15 KAC帰着 学生、備品等のおろし
08:15 事後研修会(KAC 151F教室)
10:00 解散

参加者

本学学生19人 (一般申込み9人、ボランティア団体VAF2人、ボランティア活動支援室学生スタッフ3人、防災・社会貢献ユニット1人、現代社会学部社会防災学科3人、就業体験講座受講生1人)
引率者2人 水本 有香(現代社会学部社会防災学科 准教授)
黒野 秀晃(学生支援グループ 職員)
事前・事後研修会講師1人 守田 敦子(心理臨床カウンセリングセンター 臨床心理士)

活動詳細

12月19日(金)事前研修会

  • 今回参加するメンバーの自己紹介、活動前の最終確認作業、当日の作業の流れについて話し合いを行った。心理臨床カウンセリングセンターの協力で子どもや住民とのかかわり方等の指導を受けた。

12月20日(土)石巻市

沿岸部の視察

  • 活動前に石巻市沿岸部(門脇地区)の視察を小高い日和山公園から行った。

門脇地区 視察の様子

石巻市仮設住宅 南境第4、5団地

石巻市仮設住宅 南境団地付近地図
  • 第1~7団地において、約750世帯の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、さまざまな地域から集まってできた団地。班長、集会所管理人などが決まり、団地によっては住民主催の交流会が開かれている
  • 仮設住宅周辺に戸建の新築住宅が建ち始めている
第4団地での活動
  • 大掃除
    集会所でエアコン、換気扇、網戸、窓、サッシレール等の清掃作業、個別住宅の清掃では、2人1組になり、個別住宅でエアコン、換気扇、網戸、窓、サッシレール、浴室等の清掃作業にあたった。

大掃除の様子

第5団地での活動
  • クリスマス会
    集会所でのクリスマス会に参加し、玄関扉や室内の飾り付けを行った。クリスマス会開始後はサンタクロースやトナカイの衣装を着て、その場を盛り上げた。自治会長からは飾り付けなど雰囲気が出て、過去最高に良かったと評価をいただいた。

クリスマス会の様子

MAP作成
  • MAP作成
    2012年12月に作成した南境地区周辺マップ(バージョン02)を元に現地を歩き、状況を確認した。その後、石巻専修大学の学生と集会所で今後の作成方法などの打合せを行った。

MAP作成の様子

活動終了後の振り返り
  • 宿舎に移動し食後、20日の活動の振り返りを活動内容ごとに分かれて行った。その後、各グループから、活動内容の報告を行い、共有した。当日の反省点や注意点を翌日に生かしたい、時間内に清掃を終わらせたい等の意見があった。

12月21日(日)名取市

沿岸部の視察

  • 活動前に名取市沿岸部(閖上地区)にある閖上中学校の視察を行った。その後バスから東日本大震災慰霊碑付近の視察を行った。

閖上地区閖上中学校 視察の様子

名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地

名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地付近地図
  • 約160世帯の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、さまざまな地域から集まってできた団地。自治会があり、集会所も活発に活用されている
  • 少しずつ転出する世帯が増えている様子。空き住戸が出始めている。転出する世帯は若い世帯が多い
名取市箱塚屋敷での活動
  • 大掃除
    到着後、仮設住宅で行われている朝の体操とダンスを集会所で一緒に行い、住民の方々と交流を行った。その後、集会所のエアコン清掃及び窓拭き、畳の掃除等に引き続き、個別住宅の清掃作業にあたった。

大掃除の様子

12月22日(月)事後研修会

活動終了後の振り返り

  • 疲れを癒すためのストレッチ体操、事後のケア(協力:臨床心理カウンセリングセンター)、二日間の活動を振り返った。以下は参加学生及び引率者の振り返りコメント(一部抜粋)である。

事後研修会の様子

【学生】

  • 被災地をこの目で見て、3年たってまだまだ復興していないと実感した。大掃除は仮設のご夫婦が親切にしてくれた。自分たちもできる限りのことができた。被災当日の話もきけて、すごいいい体験になった。
  • 被災地の視察で、ガードレールがそのままだったのが印象的。活動初日はいっぱいいっぱいで、コミュニケーションができなかった。2日目は慣れて話すことができ、自分も成長できたと思う。ボランティアに行ったが、ありがとうと言われて自分が幸せな気分になった。
  • 初めてのボランティアだったが、現地の人とふれあって、親切に接してもらった。ただ、ご好意で「いろいろ使っていいよ」と言ってくださったのに遠慮していたら、それが相手を突き放したようになってしまい、申し訳なかった。どう接したらいいのかと悩んだが、「娘ができたみたい」と言われ、ほっとした。復興はまだまだ。
  • 4回目だが、現状は変わっていない。戸別訪問は初めてで、より生活を深く知ることができたし、密にかかわることができた。被災時や戦争の話を聞き、今の自分の生活が恵まれていることを実感した。この思いを、今の生活に生かさないといけないと思った。ボランティアは、誰のためにとか、何のためにするのかが重要。
  • 初めて参加したが、壊れた家や中学校を見て、復興が進まないことを実感した。掃除はできたがコミュニケーションができなかったことを後悔している。もっと震災の話とか聞けたらよかった。これで終わるのではなく、もっと何かしたいと思う。
  • まず、とても喜んでもらえたことが良かった。現地ではアドリブで動くが、自分で考えて行動したことが感謝された。あと、バスメンバー全員と仲良くなれた。
  • 7回目の参加で初めてリーダーをした。リーダーとして動けていたのかどうか。3月から就活でバスには乗れなくなるが、神戸からでも何かできると思う。
  • 初めての被災地。事前に笑顔を与えたいと思っていたが、逆にもらってばっかりで、幸せな気持ちの反面、くやしかった。震災時の「とにかく逃げる」という貴重な話を聞けた。大掃除はちゃんと動けたか納得できていない。メンバーとのつながりをなくしたくないし、また次も行きたいと思う。
  • 最初にメンバーに声をかけるのが遅くなり、責任を感じている。活動はとても感謝された。被災地は変わったところと変わらないところがあると感じた。
  • メンバーが決まるのが遅く、キャンパスが分かれていたことから準備が大変だった。自分はプレッシャーに弱い面があり、大掃除のリーダーも心配が大きかった。活動中も気持ちが混乱することがあり、申し訳ないと思っている。でも、ここまでのチームワークでできたことがすごかったと思う。視察で見たことを発信することに意味がある。
  • 仮設の掃除で「ありがとう」と言われ、参加してよかったと思う。住民の方から、これまでの活動の話を聞いたり、「また来てね」と言われ、神戸学院大の活動が現地に受け入れられ、信頼されていることを、誇らしく思った。また参加して、信頼を積み重ねる一員になりたいと思った。
  • バスは2回目だが、覚えられていてうれしかった。復興が進んでいないことは伝えていかないといけない。掃除は勉強になることも多く、価値がある。ユニットは災害について人に伝える機会が多いが、小学生、中学生に伝えていきたい。4月から警察官としてはたらくが、もっと支援ができるように頑張りたい。
  • 閖上中学が印象に残った。津波そのままの状態や亡くなった生徒の名前が、被害を物語っていた。活動は自分たちには小さいことしかできていないが、いい体験になった。もっと活動をしたかった。
  • 初めての視察は衝撃的だった。たとえは悪いが原爆ドーム行った時の経験以上だった。活動はわずかなことしかできないが、喜んでもらえた。何回も参加する人が不思議だったが、その意味が分かった。貴重な体験をして、これから自分の行動や思考を変えていけたらと思う。
  • 住民の方とコミュニケーションできなかったのが残念。自分の目で現地を確かめるという目的が達せてよかった。閖上中や石巻の様子、仮設住宅などいい経験だった。メンバーに支えられた。
  • 現場を見て、3年前のニュースと変わっていないと思った。自分の地元がこうなったらと思い、ここが地元だという意識で活動できた。掃除は楽しみにしてもらって、我が子のようと言ってもらえ、うれしかった。お茶を出してもらいもっと話したかったが、時間がなかった。
  • 閖上中学が印象に残った。止まったままの時計を見て災害を実感した。画像や写真では感じない、自分の感情を感じた。現地の人はとても良くしてくれて、自分が逆の立場ならそういう風にできたのかなと感じた。チームワークが良かった。
  • 恩返しするのが目的だったが、できたかどうかわからない。ただ、喜んでくれた顔を見て、よかったと思った。震災を体験し、震災から逃げている自分に向き合っていこうと思った。活動を継続していきたい。
  • 8月の少人数で自分なりの活動ができなかったので、再チャレンジになった。子どもが苦手だったが、クリスマスパーティでは積極的にかかわることができた。名取では「また来てね」と言ってもらえてうれしかった。このバスは、現代社会学部では3人しか応募がなかったので、こういう体験を皆に発信していきたい。

【引率】

  • 初めての体験だった。小学5年生の時に阪神淡路大震災を体験した経験がよみがえった。当時は周りの公園や空き地に仮設住宅が作られ、遊ぶスペースがなくなったとしか思っていなかった。ただ、親を亡くした子供が学校に転入してきて、接し方が難しかった記憶がある。今回もどう接したらいいのかと思っていたが、皆さん明るく、こちらが支えて元気づけるつもりが、逆に勇気づけられた。つらい思いがあっても明るい表情で、感謝している。いいチームワークだったので、このつながりを大事にしてほしい。
  • 3年半前も引率をした。今回は三つのことを伝えたい。一つ目は、阪神淡路大震災で被災し、支援を受けたことを思い出した。それから20年たち、神戸から東北にお返しができる重みを感じた。二つ目は、石巻のタクシーの運転手さんが、「神戸から来た人が『復興が進んでいない』と言っていた」と話してくれた。率直な言葉だけど、一概に比べることはできない。皆さんが思うことをいろいろ発信するのは大事だが、どこで発言して、誰が聞くのかを考えながら伝えてほしい。三つ目は、自分自身、海外実習から帰って発熱したことが何度かあった。緊張が解けると体調を崩すことも多いので、気を付けてほしい。

以上