神戸学院大学

東日本大震災等の被災地支援活動

災害支援ボランティア活動宣言

この度の東日本大震災で、多くの人が傷つき、尊い命が奪われたことに対して、私たち若者もとても心を痛め、改めて自然災害の恐怖を感じました。
また、阪神淡路大震災の時とは違い、原発事故などの人災も重なり、これからの日本はどうなっていくのだろうという不安もありました。

そんなさまざまな思いが入り乱れる中で、私たちは東北でのボランティア活動を開始しました。実際に自分の目で見た東北は、想像以上に甚大な被害を受けていました。ですが、避難所での炊き出しや、泥かきをする中で、現地の方々の感謝の言葉や、前向きな姿勢に逆に励まされ、私たち若者はもっと前を向いて頑張らなければならないと強く思いました。

どんなに科学技術が進んでも、自然災害を止めることは出来ません。しかし、その自然災害の被害を少しでも軽減し、私たちよりも若い世代が活躍できる環境を整えていく事も、私たちの使命だと思っています。

残りの学生生活で、より多くの知識を身に付けそれを周囲と共有し、同じ思いを持つ人を増やし、行動に繋げていくことが、今の私たちに出来ることです。大学卒業後も、平常時から、大学時代に培った知識や能力、ネットワークを活かし、これからも必ず起こるであろう災害に備え活動していきます。

これからの日本を背負って私たちは、それぞれの立場から、個々の力を発揮し、その力を集結させて、日本の復興を担っていかなければなりません。

今回の震災を通し、家族や友人、私たちを取り巻く環境が、決して当たり前のものではないのだと考えさせられました。今こうして自分の人生を全うできていることに感謝し、若者一人ひとりが、全身全霊を上げて、日本の復興に努めていくことを、ここに宣言します。

2011年7月3日 災害ボランティア報告会にて

宣言者
学生ボランティア代表
神戸学院大学経済学部4年
(防災・社会貢献ユニット生)
馬場 優太