神戸学院大学

共通教育センター

「ソーシャルリーダー特別講義」で東洋証券元社長の桑原理哲氏が営業の経験談や就職活動での注意点を語りました

2026/07/27

講義する元東洋証券社長の桑原理哲氏
講義する元東洋証券社長の桑原理哲氏
桑原氏の講義を熱心に聴く受講生ら
桑原氏の講義を熱心に聴く受講生ら

地元の企業・法人のトップの皆さんや社会で活躍する本学の同窓生から仕事に取り組む姿勢や困難の乗り越え方を学ぶ共通教育キャリア教育分野科目「ソーシャルリーダー特別講義」の前期最終講義を7月21日、ポートアイランド第1キャンパスで実施し、東洋証券株式会社の元代表取締役社長、桑原理哲氏から1年次生を中心とする受講生に自らの経験談や就職活動の企業選びで注目すべき点を話してもらいました。

桑原氏は本学法学部を卒業し、1985年に故郷の広島県で創業した東洋証券に入社。要職を経て2017年から7年間、社長を務めました。同社一筋40年間。退社後も銀行の理事を6年間務めるなど、金融・証券業界のプロフェッショナルです。また、本学同窓会の会長を任期満了の終了の7月25日まで7年間務めました。

■「辞めたい」思いを変えた経験
講義前半は、入社してすぐ配属された神戸の店舗での営業担当時代の経験談が社会人になる不安を抱える多くの受講生の関心を集めました。「住宅街で飛び込み訪問するのですが、(性格的に)私はピンポン(玄関チャイム)を押せないので宣伝用のティッシュペーパーとパンフレットを郵便受けに入れるだけなのです。いつ辞めようかと、そればかり考えていました」と明かしました。

ところが、住宅街で出会った集金係の高齢の男性が会社に電話をくれて「私の家に来てほしい」と桑原氏に伝えました。上司と自宅を訪ねてみると、男性は投資に関心があり、「こういう真面目な人に頼みたかった」と意外な言葉をかけてくれたといいます。そして高額な金額の商品を契約してもらう幸運に。「その時に私は目が覚めて、辞めるのはよして地道な営業をやろう」と、気持ちが変わったといいます。

■「幸運」が来たらつかめる自分に
以来、ティッシュ配りは500軒以上にのぼり、中には家から出てきて、お礼を言ってくれる人も。そのうち「あの家に行ってみなさい」と客が客を紹介してくれるようになり、年明けから15件くらいの契約が取れるまでになったというから驚きです。「入社1年目は一番たいへんでした。仕事で上司と合わないこともあるかもしれない。でも、幸運が来たときにつかめるまでは辞めずに頑張ってほしい」と、呼びかけました。

営業の基本は「どうすればお客さんが喜ぶかを考えること」だとし、「明るさは強運を呼び込むタネである」とも。人が気づくことに気づくことは当たり前で、人の気づかないことに気づくかどうかが肝心だとのアドバイスもありました。桑原さんは「きれいな花を植えている庭のある家があるとしましょう。花を話題にするなら花の名前は全部覚えておく必要があります。私は花の名前は全部言えます。その家の犬の名前も覚えておく。とにかく勉強し続けることです」と営業のツボを披露しました。

■面接はありのままの自分を
後半は「企業の見方、選び方~グローバルな視座・視野・視点」のテーマで世界の人口の将来予測、企業の将来性を見極めるポイントなどについて語りました。「就活を始める前にまず目を向けたい会社情報」として、上場企業が投資家に向けて公開している「有価証券報告書」の中の「統合報告書」を丹念に読み、世の中の変化に対応できる企業かどうかを見極めることなどを挙げました。

最後に就職時の面接時の注意点として、「丸暗記ではなく、ありのままの自分の言葉で話しましょう。企業はあなたがどんな人かを知りたいだけです。面接の機会を利用して自分が活躍できそうな企業を自分で選んでください」と、アドバイスしました。