神戸学院大学

就職支援

芦屋市の佐藤徳治副市長による講演会を学内で開催しました

2022/03/29

佐藤副市長の講演を聴く学生ら
佐藤副市長の講演を聴く学生ら
佐藤副市長(左手前)と面談する佐藤学長(右手前)
佐藤副市長(左手前)と面談する佐藤学長(右手前)
面談に同席した芦屋市で4月から働く和田さん(右)と神薗さん
面談に同席した芦屋市で4月から働く和田さん(右)と神薗さん

キャリアセンターが本学卒業生でもある芦屋市の佐藤徳治副市長を招いて3月25日、ポートアイランド第1キャンパスで講演会を開催しました。

佐藤副市長は1983年に法学部を卒業して芦屋市に入職。市立芦屋病院事務局長、総務部長などを歴任し、2015年6月に副市長に就任して現在2期目です。

講演に先立ち佐藤副市長は佐藤雅美学長と面談しました。佐藤副市長は「私が芦屋市に入職した年の大卒採用は3人でした。自分が採用された理由は体力と元気さだと言われました。39年間の職員生活では、職員同士で意見を戦わせることが多かったことが思い起こされます。地方公務員は面白い仕事です。副市長としては、若い職員の人たちとコミュニケーションをしっかり取りたいと思っています」と述べました。

佐藤学長は「大学も一方的に講義するだけの時代ではなく、学生にいかに考える機会を与えることができるかが問われています」と、やはりコミュニケーションが重視されている点では同じだと述べました。

■本学卒業生も毎年就職
本学卒業生は2020年から芦屋市に毎年就職しており、今春も3人が入職する予定です。「芦屋」のブランドイメージもあって学生の関心は高く、面談には、同市に職員として採用が決まり、4月から働き始める経営学部4年次生の和田真弥さんと現代社会学部社会防災学科4年次生の神薗健士郎さんが同席しました。

佐藤副市長に志望動機を聞かれ、和田さんは「貧困問題に取り組む海外NPO職員を目指していましたが、身近な住民サービスに関わる公務員志望に変わりました」と答えました。神薗さんは、「防災を学ぶ中で被災地へ足を運び、災害を未然に防ぐ街づくり、人づくりをしたいと強く感じました」と答えました。

■財政力指数高い国際文化住宅都市
芦屋市は2021年1月の住民基本台帳による統計で人口約9万5,000人。市内には全国的に有名な高級住宅街があり、財政力指数は高く、そのほかの財政指標も健全です。

約50人が受講した講演会で、佐藤副市長は就職の動機を「家庭があり、安定した仕事だと思いました」と答えました。職員は1,000人程度という市役所の規模のコンパクトさも働きやすさの理由に挙げました。また、芦屋市だけに適用される「芦屋国際文化住宅都市建設法」が住民投票を経て1951年に制定されたことを説明。「この特別法が現在の芦屋市(の都市計画や街づくり)の姿を作った」と述べました。

ほかに市政の特徴として、外交官や家族の皆さんも多く在住している事情などから、外国人相談窓口を設け、手厚いサポートをしていることを挙げました。

学生からは「どうすれば住民の方々から信頼されますか」との質問が出ました。佐藤副市長は「何を求めておられるのか、相手の方の話をよく聞くことです」と答えました。「どうすれば採用されますか」との質問には「自分自慢(アピールポイント)をしっかり語れるかどうかが重要です」と助言しました。