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おもしろ学問TOPICS 身近な社会の動きから、各学問の魅力をご紹介!

クスリの世界の最先端をのぞいてみよう

お馴染みの「かぜ薬」から、がん治療に用いる「抗がん剤」まで、薬の種類はバラエティに富んでいます。一つひとつの薬にかかる研究・実験の苦労は大変なもので、そこにはたくさんのエピソードがあります。興味深い薬の世界をのぞいて、薬学への関心を高めてください。

01

クスリのネット販売はどうなる?

インターネットの普及で、薬の購入が便利になりました。2013年にケンコーコムという会社の主張が認められ、一般用医薬品の第1類~第3類のネット販売が解禁されました。社会のシステムの変化がクスリの法律にまで影響しました。

02

iPS細胞が変えるこれからの薬学

iPS細胞とは、体のあらゆる種類の細胞に分化できる万能細胞のこと。2012年に開発者の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞し、大きな話題となりましたが、薬学の世界でも革新的なトピックでした。これまで、新しい薬を創り出す創薬という分野において、ヒトの心臓などの細胞は採取しにくく、新薬の作用を調べることはなかなか難しいことでした。しかし、さまざまな臓器に分化するiPS細胞の誕生で、こうした実験も容易にできるようになったのです。今後は新薬開発のスピードが飛躍的に向上し、数々の画期的な新薬が誕生することでしょう。

03

医薬品と医薬部外品の違い

栄養ドリンクのラベルなどに見られる「医薬部外品」の表記。「医薬品」が「配合されている有効成分の効果が認められており、病気の治療や予防に使われる」ものであるのに対して、「効き目が穏やか、あるいは予防効果が“期待”できるもの」という一段トーンダウンした特徴を持つものを指します。なんとも微妙な違いのように思えますが、その区分は薬事法で厳格に定められていて、販売などの扱いには、それぞれ異なる許可や承認が必要になります。

04

「ステロイドは怖い?!」論争が教えてくれたこと

ステロイド剤、別名「副腎皮質ホルモン」は、人の体内で作られる物質から抽出・生成される薬です。そのため発見当初は「副作用も少ないはず」と思われていましたが、その後、骨粗鬆症をはじめとする重い副作用があることが判明しました。このことがマスコミで大きく取り上げられ、「ステロイドは怖い」という風潮が強まりますが、元来薬は、一定の化学作用を起こす物質に過ぎません。効能は、専門家がその特性を知り目的に応じて的確に“利用”した結果です。一連の「ステロイド論争」は、そうした“薬のあり方”を考えさせる一つの契機であったとも言えます。

05

薬剤師の資格で麻薬Gメンになれる?!

薬剤師の活躍の場は薬局や調剤室だけではありません。意外なところでは、薬物犯罪に関わる捜査や情報収集を行う「麻薬Gメン(麻薬取締官)」も受験可能な進路の一つです。犯罪捜査はもちろん、向精神薬などの流出を防止するために病院や薬局を回ったり、啓蒙活動の一環として学校などで講演を行う…。薬剤師としての専門知識を活かして健全な社会の実現に貢献するなんて、ちょっと憧れる進路ではありませんか!?

06

ジェネリック薬品って普通の薬とどう違う?

「価格が安い」以上のことは意外に知らないジェネリック薬品。これは、有効成分や製造方法などに関する特許が切れた医薬品を別の会社が製造する同等品のことで、別名「後発医薬品」とも呼ばれます。開発に多大な資金を必要とする医薬品をより身近にするありがたい存在ですが、アメリカやイギリス、ドイツなどで普及率が軒並み60%を超えているのに対して、日本での普及率はまだ20%程度。医療費抑制の観点からも今後普及が推進され、欧米並みの普及率に近づくことが予想されます。

07

もっと薬学部を理解するキーワード集

MR

MRとは医薬情報担当者のこと。主に製薬企業で、自社の医薬品の情報を医師などの医療関係者に提供し、営業を行います。薬の品質や安全性に熟知し、患者さんの立場に立った医療現場の実現に貢献する責任があります。

チーム医療

これまでの、医師中心の硬直した体制を見直し、それぞれの医療従事者が専門性を発揮し、チームで患者さんに適切な治療を提供しようという考え方。現在の医療現場のトレンドであり、薬剤師も薬だけでなく、医療全般への理解が必須の条件となっています。

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