神戸学院大学

神戸新聞19日朝刊読書欄で、本学が出版した新書の書評が掲載されました

2020/04/20

神戸新聞の書評で取り上げられた本学が出版した新書
神戸新聞の書評で取り上げられた本学が出版した新書

神戸新聞の4月19日朝刊読書欄で、本学が出版した「地域と繫がる大学 震災から何を学んだか」(中公新書ラクレ)の書評が紹介されました。「荒波を乗り切ろうとする大学の意志を感じる一冊」と好意的です。

「ひょうご選書」のコーナーで取り上げられ、見出しは「人材育て震災体験次代へ」。阪神・淡路大震災の発生した1995年1月17日に大混乱の神戸の病院で生まれた本学卒業生の中村翼さんの紹介を第一章「阪神・淡路大震災の体験を繫ぐ」の冒頭に置いたことに評者は着目し、「胸を打つ一人の大学生のエピソードから、本書は大学の役割を説き起こす」と、書き出しています。体験を生かすために本学に入学して防災を学び、社会人になってからも語り部活動を続ける中村さんは、「がれきの中から生まれた奇跡の赤ちゃん」としてマスコミでも大きく報道されました。卒業論文のテーマは「災害時の助け合い」。中村さんのような人材を育てて社会に送り出す本学の取り組みについての記述を評価してくれています。

大学の果たす役割について、書評には、「震災の体験を時代に繫ぐため社会防災学科を新設し、学外との連携や海外実習などを通じ、人材を育成してきた」と書かれています。大学(有瀬キャンパス)の近隣にあり、高齢化が進む「明舞団地」の再生事業に学生たちが参加していることや、中途退学を減らそうと開設した「学生の未来センター」についての本書の記述も取り上げてくれました。