ヴィッセル神戸 パートナーシップ事業

Episode4

ヴィッセル神戸パートナーシップ事業 ヴィッセル神戸応援イベントなどを学生主体で企画・運営

何より大切にしてきたのはチームワーク。
700人もの学生を招いた応援イベントで、
ピッチを駆ける選手のように熱くなれた。

船本 直希さん 法学部 法律学科 3年次生 ※2022年度取材時

ヴィッセル神戸 パートナーシップ事業とは

神戸学院大学は、地元プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」とパートナーシップ契約を締結。ヴィッセル神戸の応援企画を手がける「学生サポーター」をはじめ、各種イベントや産学連携、インターンシップなど、さまざまな共同事業を行っています。両者の特性を生かしながらスポーツを通じた地域振興を推進し、学生もプロスポーツの現場から多くのことを学んでいます。

強いサッカー愛から、学生サポーターに加入した船本さん。コロナ禍での厳しい2年間を経て、代表という立場で大規模なサッカー観戦プロジェクトを運営することに。副代表・實重さんの協力も得ながらリーダーシップを発揮し、成功を通じてチームワークの大切さを実感した。

プロサッカーチームと関われる
パートナーシップも魅力だった。

出身は徳島県。小学生の頃からJリーグの試合を見るのが大好きで、地元のスタジアムへと足しげく通っていた。やがて高校生になり、神戸学院大学がヴィッセル神戸とパートナーシップを結んでいることに魅力を感じて、オープンキャンパスへ。そのとき学生サポーターの先輩たちに声をかけられ、選手への応援メッセージを書き記す。次は自分が集める側になりたいと、加入を決意した瞬間だった。2020年4月、夢を抱いて入学したものの、くしくも新型コロナウイルスの感染拡大によってオープンキャンパスや大学祭でのブース運営も叶わない。そんななかでも選手への応援メッセージを動画で撮影してスタジアムに届けるなど、工夫を凝らして活動を続けた。

プロサッカーチームと関われるパートナーシップも魅力だった。

幹部の先輩たちが僕を代表に抜擢。
真剣な姿勢が評価され、うれしかった。

翌年になると、熱意が評価され幹部に入れてもらった。そのとき初めて対面したのが、副代表になった實重拓磨さんだった。学年は違うが、サッカー愛に通じるものがあり意気投合。ようやく感染状況が落ち着き、大学祭でイベントを実施することになり、率先して動くよう心がけた。やがて1年が経つ頃には、先輩たちの推薦で僕は代表に抜擢された。真剣に取り組んできた姿勢を評価してもらえたことがうれしかった。そして2022年4月、学生サポーターには30名もの新入生が加入。その頃進んでいたのが、コロナ禍により入学式が中止となった2020年度入学生をヴィッセル神戸の試合に招待しようというプロジェクトだった。

幹部の先輩たちが僕を代表に抜擢。真剣な姿勢が評価され、うれしかった。

コラボグッズの制作を通じて
物事を幅広く考えられるように。

運営を行うのは学生サポーター。代表としての初仕事が、かつてない大規模なプロジェクトとなる。プレッシャーを感じていた僕に實重さんは、「昨年は熱意が強すぎたあまり、作業を1人で抱え込みすぎた。周りに頼ることも大切」と助言を送ってくれた。まずは学生へのプレゼント用に、マフラータオルやトートバッグなどヴィッセル神戸とのコラボグッズを制作。メンバーや企業の方と話し合い、多くの人が使いやすいようにデザインを工夫するなど、物事を幅広く考える力が身についた。一方で、新入生を含めた全メンバーと事前にZoom会議を重ね、受付やグッズの配布、列整理や誘導といった役割分担を進めていった。仲間がいてこその取り組み。代表として、どうすれば全員が一つの目標に向かえるかを考えられるようにもなった。

コラボグッズの制作を通じて物事を幅広く考えられるように。

高まったのは、同じゴールを
目指すためのリーダーシップ。

こうして迎えた5月末の試合当日、700人もの学生がノエビアスタジアム神戸へ。それに対し、運営側の学生サポーターは32名。それでも入念に準備を進めたおかげで、どの段取りもスムーズに進行でき、初めての活動となった新入生もしっかり動いてくれて頼もしかった。このメンバーで協力すれば、今後もいろんなことに挑戦できると自信がもてた。試合前には学生たちのいるスタンドへ行き、タオルマフラーを掲げて応援してもらうようプラカードで促した。試合は大いに盛り上がり、4対1でヴィッセル神戸の勝利。参加学生からも学生サポーターからも喜びの声があがった。「チームで動くという部分ではスポーツと同じだ」と實重さんが微笑んだ。成功させるうえでチームワークは不可欠。同じゴールを目指すためのリーダーシップが高められる経験だった。

PROFILE

船本 直希さん

船本 直希さん法学部 法律学科 3年次生 ※2022年度取材時

裁判の傍聴をきっかけに法律に興味をもち法学部へ。ヴィッセル神戸とパートナーシップを結んでいることに魅力を感じ、神戸学院大学に進学。学生サポーターの活動を通じてスポーツへの興味がさらに高まり、選手の契約に関係するものなど、スポーツに関する法律を学ぶことに力を入れている。

實重 拓磨さん

實重 拓磨さん経営学部 経営学科 4年次生 ※2022年度取材時

専攻したスポーツマーケティングのゼミでは、ヴィッセル神戸に集客方法の提案を行うプロジェクトのリーダーに。卒業研究では、どうすればJリーグが、海外の強豪チームが所属するリーグのような経済的発展を遂げるかをテーマとする予定。