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農業や植物の面白さを広めつつ、環境意識を高める広報班

環境問題に目を向けてもらうことを目標に活動している環境班。大学周辺のごみ拾いといった清掃活動に加え、神戸市環境局の方々と一緒にごみと資源の分別することの大切さを伝える啓発活動も行っています。神戸まつりや神戸市中央区で開催される地域のイベントにおいて、神戸市環境局のキャラクターの着ぐるみを着てアピールすることで、親しみを持ってもらいながら地域の人々のゴミの分別意識を高めようと努めています。

また、明石城がある広大な明石公園では、外来植物の駆除作業なども実施。一般学生の参加も促し、外来種が引き起こす環境問題について考えてもらうとともに、公園の環境保全に貢献しています。

さらには農業の楽しさややりがいを知ってもらおうと、あいな里山公園(神戸市北区)で、田植えや稲刈りなどの活動も行ってきました。2021年からは、コロナ禍でもできる活動を増やそうと有瀬キャンパス内の農園で作物を育てる「農園スマイルプロジェクト」をスタートさせ、現在も継続して取り組んでいます。

2023年には、現代社会学部・菊川裕幸講師の協力を得て、ポートアイランドキャンパスで植生調査を行い、イラストマップに落とし込んだ植物図鑑を作成。キャンパス内の植物について多くの方に知ってもらいたいと、2025年度には有瀬キャンパス版の作成も進めているところです。

学生Voice

ランティア活動を通じて
ふれあう地域の人々に
環境に関する問題を
教えてもらい、
新たな企画につなげたい。

ボランティア活動支援室 学生スタッフ
環境班リーダー 梅垣 太一さん
(法学部 法律学科 3年次生)

ボランティア活動支援室 学生スタッフ 環境班リーダー 梅垣 太一さん

地域と密接した活動でさまざまな年代の方々と関わることができ、視野が広がりそうだと思い、環境班でのボランティア活動を始めました。子どもたちと一緒に、農業に詳しい方を交えて農業体験を行った際は、参加したある子どもが学校の理科の授業で役立ったと後日、知ることができたときはうれしかったです。

環境班のリーダーとしては、目的を明確にすること、メンバー一人ひとりの主体性を高めることを重視しています。他班からの助言をもとに、楽しい雰囲気づくりを心がけたところ、活動への参加率も上がりました。ボランティア活動は、誰もが意欲をもって取り組むことが大切だと実感しています。

ボランティア先では初めて会う方が多く、そのたびに学びがあります。活動を円滑に進めるためには、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、相手との対話を大切にすることが重要だと気づきました。この経験を通して、自分自身の成長も実感しています。

活動が多岐にわたり、さまざまな経験を得られるのも興味深いところです。活動中に、地域の方から「高齢化が進み、子どもが遊ぶ公園の管理が難しい」といった声を聴きました。今後は、課題を教えていただいたこともあるので、こういった声を新たな企画につなげていきたいと考えています。

Pick Up Project
ボランティア活動支援室 学生スタッフ 環境班  片山 元太さん

園スマイルプロジェクト

ボランティア活動支援室 学生スタッフ
環境班  片山 元太さん
(人文学部 人文学科 2年次生)

岡山県に住む祖父の畑を手伝った経験から、自然や農業に興味を抱いて環境班へ。有瀬キャンパスにある農園で、野菜を一から育てる「農園スマイルプロジェクト」のリーダーを務めています。

このプロジェクトでは、トマト、シシトウ、ナス、キュウリ、ピーマンといった夏野菜の収穫を終えると、秋に向けてサツマイモを植え、冬にはダイコンやホウレンソウなどを栽培。土づくりから収穫までを体験でき、農業の大変さや楽しさを学ぶことができます。

農作業は日々の積み重ねが大事なので、コツコツ続けることを意識しています。一人ではできない作業も多くあり、仲間と声をかけ合いながら取り組んでいます。この活動を通じて一体感や達成感が得られ、責任感や協力する力も身につきました。

地域の人たちと交流できる機会づくりにも取り組んでいます。これまでに子ども班と協力して、親子でのサツマイモ収穫体験や、育ち過ぎたオクラでのスタンプづくりなどを行いました。今後は、地域の子どもを招いた収穫体験はもちろん、収穫した野菜を使ったイベントや食育活動などにも挑戦できればと考えています。

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